結婚後の家事分担、どうしてる?不満の溜らない結婚生活の為に大切な事とは
面倒だけれど、毎日やらなければならない「家事」。
結婚後、夫婦での暮らしが始まると、家事分担は結構夫婦でモメる原因になります。
実際、どちらがどれだけの家事をやるのが一般的なのでしょう?
今回は、夫婦の家事分担の実態を解説しつつ、不満を溜めないコツをご紹介します。
家事分担の割合は「夫1割、女性9割」の家庭が最多
家事の分担について、内閣府が6356人を対象としてとったアンケートがあります。
まずはこのデータを見てみましょう。
- 夫が1割・妻が9割:31.6%
- 夫が2割・妻が8割:24.0%
- 夫が3割・妻が7割:17.4%
上位2つを合わせると全体の5割を超えていますよね。
これが、今の日本で最も一般的な家事分担のかたちのようです。
夫は妻が思っているより「自分は家事に協力している」と思っている
さらに、上記のアンケートを男女別に集計すると、夫側・妻側の回答には差があるのです。
「妻が家事の9割以上を負担している」と答えた人は、女性46.7%に対し、男性は35.7%だったそう。
男女の間には10%以上の差があります。
この差は、男性側が
と思っているからか、女性側が と思っているからか・・・アメリカの心理学者トラフィモウは、こんな研究結果を発表しています。
35倍も多く覚えている
これ、多くの人が思い当たるのではないでしょうか?
こう考えると、「私の方がやっている!」という考え方が多くなるのは、自然なことかもしれませんね。
共働き家庭でも女性が家事の6割以上を担当している
前述のデータは、「全体を平均化したデータ」です。
そのため、「共働きかどうか」で集計結果には違いが出てきます。
共働き・片働きの家庭に対して行なったアンケートで、男性側・女性側それぞれが「妻が6割以上の家事を負担している」と答えた結果が以下です。
- 男性側回答:81.8%
- 女性側回答:82.5%
- 男性側回答:93.6%
- 女性側回答:90.5%
ちなみに、「男性が家事の3割以上を負担している」という質問に対しては、男性視点の共働きの場合は48%程度、女性側もほぼ同様でした。
ただ、どのデータを見ても、依然として妻側が家事の半分以上を担当しているようですね。
年齢によって比率はかわる
「家事の分担の割合」を比較したデータには年齢別の結果もあり、年代によって家事分担に対する意識の差があることが明確に出ています。
男性の場合も女性の場合も、若ければ若いほど、「夫も家事を分担している」と答えている層が多くなっています。
20代では、男性のうちの15.2%が「家事は完全分担、もしくは自分が多く負担している」と答えており、女性も12.2%が「夫と家事を完全に分担している。もしくは夫の方が家事をしている」と答えています。
対して40代の場合は、男性視点でもわずか10.3%、女性視点に至ってはわずか7.3%しかいません。
年を重ねた層ほど、女性の家事・育児分担が多いと言えるでしょう。
若い世代は家事分担に不満が少ない
ゼクシィが191人を対象として出した調査では、「男女の家事分担」の内訳が分かります。
男性が「半分以上やっている」と答えている家事の種類は以下の通りです。
- ゴミ出し
- 家電製品などの修理
- お風呂掃除
- どこかに行く時の計画
「家電製品などの修理」は、9割近くが男性の分担です。
対して、女性の割合が多いのがこちら。
- 食器洗い
- トイレの掃除
- 洗濯
- 部屋の掃除
- 買い出し
- 料理
特に「掃除」「料理」は女性の占める割合が多く、掃除は73%、料理は86%が女性の分担です。
ただ、このゼクシィの調査の裏には意外な結果もあります。
「女性の割合が多い」とした6項目は、女性の割合が圧倒的に多いわけではなく、「食器洗いは男性が5割以上を負担する」と答えた層も48%もいたのです。
他にも、トイレ掃除は36%、洗濯物は47%、部屋の掃除は38%、買い出しは35%、食事作りでも18%が男性の分担でした。
ゼクシィのアンケートに答える人は比較的若く、現代的な考えのカップルが多いからかもしれません。
それを示すように、「現状の負担割合で満足している」と答えている人が57%となっています。
ちなみに、「家事の分担は得手不得手で決めている」という層が45%なんだとか。
我が家の場合
一例として少し筆者の話をしましょう。
私たちは夫婦2人世帯で、結婚10年目です。
私はかつては専業主婦、今は在宅でライター業をしています。
夫はホワイト企業の正社員で、残業も時々あります。
専業主婦時代は私が家事を10割負担していましたが、今はそうではありません。
現在の我が家は、「忙しくない方が家事をする」というスタンスです。
私が仕事で忙しい時は一日10時間以上パソコンの前に座りっぱなしの状態になるので、家事が一切できなくなります。
そんな時には、食事は外食か夫、洗濯・洗い物は夫、掃除は週末にまとめてします。
当然、逆の場合もあり、夫が忙しい時には私がすべての家事を負担しています。
正直、我が家の場合は夫の方が家事負担が多いかもしれませんね。
しかし嫌味を言われたことはありません。
夫の基本的なスタンスとして、「家事は暇な方がすればいい」というのがあるようです。
逆を言えば、「暇なのに家事をしないこと」は許されません。
夫婦間で不満を溜めない為には、話し合いとお礼が大切
結婚生活をしていてしみじみ思うのは、
ということです。上でも話したのですが、人は「自分がしてあげたこと」の方をよく覚えています。
そのため、ともすれば「なぜやってくれないのか」と不満を持ってしまいがちです。
しかし実際には、自分が思うよりも相手は多くの家事をやってくれているのではないでしょうか。
相手の家事負担にまずは感謝し、そのうえで、不満があればきちんと話し合ってみて下さい。
自分が何を不満に思っているのか、どんなことを困っているのかを言葉で伝えましょう。
また、共働きならば、思い切って家事を外注してしまうのもいいかと思います。
お金で解決できることは、無理のない範囲でお金で解決するようにするとストレスがたまりません。
Writer / 鍋谷萌子
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