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若い世代のカード破産が増えている!?クレジットカードのメリットと危険性

何かと便利なクレジットカード

お世話になっている人も多いのではないでしょうか。

手持ちのお金がないときでも必要なものを簡単に買うことができますし、ポイントの付加も大きいので、賢く使うことができれば現金で買い物をするよりも節約になります。

しかしこのクレジットカードは、つねに危険と隣り合わせのもの。

実は近年、若い世代の「カード破産」が増えているのです。

ここでは、クレジットカードの危険性と、自己破産の実態についてお話していきましょう。

クレジットカードの歴史

クレジットカードの歴史は、1950年頃にアメリカで始まりました。

ダイナースというクレジットカード会社が設立されたのですが、当時はカードではなく紙だったとか。

「ツケ」をスマートに行えるダイナースは話題を呼び、一年後にはフランクリン・ナショナル銀行によって、正式にカードが発行されました。

さらに1958年にはさまざまな銀行がこの事業に参入し、どんどん広まっていきます。

ちなみに日本でクレジットカードが登場したのは、1960年だと言われています。

今やクレジットカードは、支払い形式の一つとして確立しました。

これがなければ生活ができない、という人もいるかもしれませんね。

クレジットカードのメリットとは

あなたの財布にも入っているであろうクレジットカード。

改めて、クレジットカードの持つメリットについて見ていきましょう。

ネットショッピングに便利

クレジットカードがもっとも便利な支払い方法として使われている分野があります。

それが、インターネットでの「通販事業」です。

商品によって違いはありますが、NP後払いだと200円前後、代引きだと300円前後の手数料がとられ、振り込みの場合も振り込み手数料を支払う場合が多いですよね。

その点クレジットカードは手数料無料なので、これは非常に大きいメリットだと言えるでしょう。

商品の中には、そもそもクレジットカード以外の決済を受け付けない場合もあります。

カード払いでポイントがつく

使用することでポイントがつく、というカードもあります。

このポイントがなかなか大きく、人によっては食事一回分にもなる、という人もいるほど。

ひとつのカードで公共料金をまとめて払ってしまえば、ポイントもさらに貯まりやすくなります。

加えて、クレジットカードによっては、「クレジットカードを使っている人には特典を」としているところもあります。

海外旅行で役立つ

海外旅行に行く時にも、クレジットカードが大きな効果を発揮します。

両替の手間もいりませんし、手数料も少なくてすみ、大金を持ち歩く必要もありません。

私も何回か海外でクレジットカードを使ったことがありますが、支払いが格段にラクでした。

海外の公共交通機関の自動販売機などは、クレジットカードしか受け付けてくれないところもあるので、海外旅行の際には一枚持って行くとよいでしょう。


このように、クレジットカードは現在の消費社会において「なくてはならないもの」になっていると言えます。

最も大きな魅力は「手元に現金がなくても物を買うことができる」ということです。

「急な出費があって財布の中身が心もとない」という時や、「お金を財布に入れていたつもりがうっかり使ってしまっていたようだ」という時に、クレジットカードは非常に便利ですよね。

自己破産は他人事ではない?

ただし、クレジットカードは「便利な道具」であるのと同時に「危険な道具」でもあります。

1993年以降、自己破産申し立ての件数はうなぎのぼりになっています。

そして、そのうちの実に91%以上が「貸金業関係での破産」となっています。

もちろんこの「貸金業」はクレジットカード以外も含まれますが、クレジットカードが重要な位置づけにあることは確かです。

「自己破産」というと、「事業に失敗した人がするもの」「会社がつぶれてしまって、その借金が返せない人がするもの」というイメージを持つ人も多いかもしれませんね。

しかし実際には、「事業資金による破産」というのは、わずか25%にしかすぎません。

自己破産の理由で最も多いのは「生活苦・低所得」によるもので、60%を超えています。

しかも破産者の年齢は、30代が最も多く、全体の4分の1を占めているのです。

若い世代の貧困が社会問題になっている中、「生活費が心もとないから、クレジットカードを使って来月までをしのごう」という考え方が、自己破産を増やしているのです。

こうして見ると、「自己破産」が決して他人事ではないことが分かりますよね。

20代のカード破産も増加傾向

さらに最近では、20代のカード破産も増加傾向にあります。

これは、クレジットカードのメリットのうちの一つ、「手持ちのお金がなくても物を買えること」が原因。

ネットショップで身の丈に合わない買い物をしたり、スマホゲームの課金に大金を使ってしまったりと、「遊び」のためにカードを使ってしまうケースです。

クレジットカードが「借金」であることを理解していないと、軽い気持ちで負債を作ってしまうのです。

クレジットカードは諸刃の剣

もちろん、「ボーナスできちんと返せる」「限度額がとても低く(10万円など)設定してある」「カードを何に使ったか把握できている」という人の場合はそれほど問題にはなりません。

そういう人は、クレジットカードをきちんとコントロールできているからです。

しかし、「なんとなく使ってしまう」「クレジットカードと生活費の区別がつかない」という人は危険です。

クレジットカードは「諸刃の剣」であるということを再確認しましょう。

「金はきちんと使えばよい召使いになり、使い方を誤れば悪い主人になる」とは、ベンジャミン・フランクリンの言葉ですが、同じことがクレジットカードについても言えるでしょう。

あなたが使っているその一枚のカードには、あなたを破滅させる魔力があることは忘れてはいけません。

Writer / 鍋谷萌子 にほんブログ村 美容ブログ 女子力アップへ
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