結婚前の同棲・二人暮らしがうまくいく、理想の間取りとお金のやりくりの仕方
「結婚前のお試し期間」「結婚前のトライアル」として、同棲するカップルは年々増えています。
同棲を始める時によく考えておきたいのが、「部屋の間取り」と「お金のやりくり」です。
ここを始めにしっかり話し合っておかないと、後々ケンカの原因になります!
今回は、二人暮らしがうまくいく理想の間取りと、同棲中の生活費などお金のやりくりについて考えていきましょう。
同棲の間取りで多いのは「1◯◯」と「2◯◯」
SUMOがとったデータによれば、同棲している部屋の間取りでもっとも多いのは、1K・1DK・1LDKなど「1◯◯」の部屋で、全体の42%だそうです。
次に多いのが、2K・2DK・2LDKの「2◯◯」の間取りで27%です。
この2つの間取りで全体の70%近くになっています。
それ以上の広さ、たとえば3K以上に住んでいる人の割合は19%とかなり少なめ。
2人暮らしだと、さすがにこれ以上の広さはいらない、ということなのかもしれません。
3LDK、4LDKとなると、これはほとんどファミリー向けで、設備もそのようになっています。
「結婚前提の同棲であり、子供ができても住み続けられる家を考えている」という人達なら検討するかもしれませんが、かなりお金に余裕がないと難しそうです。
特に東京は家賃が高く、三鷹駅の付近ならば17万円台、新宿だと24万円を超えることも!
ちなみに、「ワンルームで同棲している」という人も12%程度います。
1DK・1LDKは初めての同棲や貯金中のカップル向け
同棲の部屋として一番多い「1◯◯」の間取りについて見てみましょう。
ちなみに、1K・1DK・1LDKの間取りはこのような違いがあります。
- 1K:一部屋+ダイニングキッチン(〜4.5帖)
- 1DK:一部屋+ダイニングキッチン(4.5帖〜8帖)
- 1LDK:一部屋+ダイニングキッチン(8帖〜)
ダイニングキッチンの広さが違うだけで、基本的には「一部屋+ダイニングキッチン」で構成されているので、一部屋をダイニング兼リビングとして使い、もう一部屋を寝室として使うことになるでしょう。
二人で住むなら、1Kは狭すぎるので、最低でも1DKは欲しいところ。
1LDKなら二部屋分くらいの広さがあるので同棲する間取りとしてはベストですが、1DKと1LDKでは家賃もだいぶ変わってくるので、ここはじっくり検討すべきです。
また、この間取りだとプライバシー性はほとんど確保できません。
お互い帰ってくる時間が遅くて「寝るだけの部屋」というカップルならいいですが、そうでなければちょっと息が詰まる時もあるかもしれませんね。
初めての同棲で「いつも一緒にいたい」というラブラブなカップルや、貯金中のカップルにはおすすめの間取りです。
2K・2DK・2LDKはプライバシー重視で資金力のあるカップル向け
その次に多い間取りは、2K・2DK・2LDKです。
このタイプは、「二部屋+ダイニングキッチン」の構成になります。
広さの目安は以下の通り。
- 2K:二部屋+ダイニングキッチン(〜6帖)
- 2DK:二部屋+ダイニングキッチン(6帖〜10帖)
- 2LDK:一部屋+ダイニングキッチン(10帖〜)
どのように使うかは人それぞれではありますが、ダイニングキッチン以外に二部屋あれば使い方が広がりますよね。
例えば、こんな使い方はいかがでしょう。
- 彼の部屋+彼女の部屋+ダイニングキッチン
- リビング+二人の寝室+ダイニングキッチン
- 二人の寝室+仕事部屋や物置+ダイニングキッチン
2DK・2LDKなら、ある程度プライバシーが守られますし、使い勝手もいいので同棲のための間取りとしては理想的です。
仕事の持ち込み、飲み会後の帰宅、どちらかの友達が遊びに来ている・・・いろんな状況の中でも快適に過ごせるのは、この間取りの大きなメリットでしょう。
家にいる時間が多い二人や、一人暮らしが長くて「一人の時間が絶対に必要」という人には、これくらいの広さを確保しておくことをおすすめします。
ただ、当然ながら、同じ条件でも1DK・1LDKより値段はお高めです。
プライバシーを重視し、ある程度の資金力があるカップル向けです。
同棲を始める時、部屋の間取りを考えるうえで大切なこと
「同棲する!」と決めた時は、お互いとてもテンションが高くなっているでしょうし、楽しみも多いでしょう。
しかし、「今一人暮らしをしている人の部屋に、もう一人が転がり込む」というケースでない限り、どんな間取りがよいのかを二人でしっかり考えましょう。
部屋は、広ければ良い、部屋が多いほど良い、というものではありません。
広い家は掃除が大変ですし、家賃もとても高いもの。
1DKはプライバシーは守れませんが、その反面、いつでも相手の顔や様子を確認することができます。
普段仕事が忙しくてなかなか顔を合わせられない、という二人なら、部屋数が少ない方がすれ違いを防げることも。
ライフスタイルにあった家選びをすることが何よりも大切なのです。
間取りを検討するとき、重要なのはこの三つです。
- 家賃
- 家財に見合った広さ
- プライバシー
この三つのバランスで、お互いに無理なく快適に暮らせる間取りをよ〜く検討して下さい。
広さとプライバシーは人によって差がありますし、妥協できる部分もあるはずなので、まずは「家賃」に見合った間取りから固めていくのが良いでしょうね。
同棲中の生活費は男性負担か折半が多い
続いて、同棲中の「お金」についてです。
家賃だけでなく、食費や光熱費など、一人暮らしの時より金額が減るもの増えるものいろいろあるでしょう。
同棲は、いわば「プレ結婚」とも言えるもの。
結婚してしまえば基本的には一つの財布でやりくりすることになります。
同棲中から「どちらがどれくらいを出すか」というお金のやりくりについて話し合っておくことはとても大切です。
マイナビニュースが出した統計では、同棲中の費用の払い方は以下のような結果でした。
- 男性がすべての費用を負担する:32.2%
- 折半:29.6%
- 男性が少し多めに払っている:17.6%
- 女性が多く払っている:11.2%
結果を見ると「男性側がすべて支払う」「折半」が多いようですが、生活費のやりくりは結局「その世帯によって違う」と言う他ありません。
例えば、「結婚を前提にしていて、すぐに子供をつくるつもりなので彼女には仕事を辞めてもらった」なら、男性側が負担するでしょう。
または「彼は今資格取得の勉強をしていて一時的に収入が少ない」なら、女性が多く負担しますよね。
つまり、お互いの間で合議がなされていれば、どんな負担の仕方でもいいのです。
同棲中は折半が望ましい
ここからは筆者の意見になりますが、お互い収入があるのなら、やはり折半が望ましいのではないでしょうか。
片方だけがお金を出していると、どうしてもそちらの方に不満が貯まります。
また、出してもらっている人の方も、「お金を出してもらっているのだから家事をしなければ」とプレッシャーを感じてしまうことでしょう。
二人とも働いているのなら、家事も生活費も分担するのがよいと思います。
家に入れるお金と家事の負担を比較して考えたり、労働時間などで負担をかえたりしてもいいですね。
「折半」の場合、「すべての生活費を一度計上して、それを2で割る」という方法がもっとも合理的です。
ただ、「毎回毎回レシートをとるのは面倒」という人は、「光熱費や家賃などの固定費は彼女側がすべて負担、食費は彼氏側がすべて出す」としているケースもあります。
いかがでしたでしょうか?
いずれにせよ、大切なのは「話し合い」です。
同棲前に間取りのこともお金のこともしっかり話し合って、「同棲が原因で破局」なんてことにならないようにして下さいね。
Writer / 鍋谷萌子
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