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ストーカーの心理とは?被害を防ぐ対策と知っておきたいストーカー規制法

ストーカーとは、特定の他者に対して執拗に付きまとう行為を行う人間のことをいいます。

日本では2000年にようやくストーカー規制法が制定され、さらに2013年に改正され、嫌がる相手に執拗にメールを送信する行為も規制の対象になりました。

さて、この「ストーカー」という言葉が日本で使われるようになったのは、本当に近々のことです。

それまでは単なる「つきまとい」「痴情のもつれ」「言い寄られてる」などといった、曖昧な言葉が使われていました。

ストーキング行為のいきすぎから殺人事件に発展するケースが後を絶たず、ようやくその深刻さが世に知れ渡ったストーカーですが、決して他人事ではありません。

今回は、実際にあったストーカー事件を元に、
ストーカーの心理と、ストーカー被害を防ぐ為の予防策、知っておくべきストーカー規制法についてお話したいと思います。

いつ被害にあってもおかしくない!
SNSがきっかけでストーカー被害に遭うケースが多発

これは筆者の知人の漫画家さん(男性20代後半)に起きた、実際のお話です。

SNSで「ファンです」とメッセージが届いたり、「毎日ブログ見ています」などと嬉しい言葉をかけられたら、誰でも舞い上がって、すぐに返信してしまいたくなるはずです。

最低限、「ありがとう」ぐらいは返事をしますよね。

そうやって不特定多数の見知らぬ人にメッセージを返信するうち、その中のひとりが、毎日メッセージやブログへのコメントを残していることに気が付きました。

「熱心に応援してくれてありがたいな」と思っていたのも束の間、忙しくて返信が返せなくなった頃から、少しずつ変化が出始めたのです。

「〇〇さんは忙しくて、私なんか相手にしている時間もないんですね」
「最初は優しかったのに、売れてくるとやっぱり人が変わっちゃうものなんですね」
「今回の記事は、私に対するあてつけですか?」
「私のことが嫌いなんですか?」
「幻滅しました」
「でも、好きなんです。好きにならせておいて冷たくするなんて、酷くないですか?」

その人をモデルにしたわけではないのに、何故か「自分のこと」だと思い込んだようなメッセージを送ってきたり、罵倒したり、求愛したり。

無視を続け、大人しくなってきたなぁと思っていた矢先、握手会に現れたその人に、ギュッと手を握られ言われたそうです。

「どうして返事をくれないのですか?」

その後、加害者側が自らブログを作成し、誹謗中傷を毎日のようにUPするようになり、メッセージも再び届くように。

これに対して彼は、法的手段も厭わないことを丁重に伝え、編集者さんに間に入ってもらう対策をとったことで、ようやく解決しました。

このケースでは無事に解決してよかったものの・・・

下手に第三者に介入してもらうのもまた、そちらに被害が及ばないか、恐ろしいものです。

このように、全く見ず知らずの相手からストーカー被害を受けるケースは近年多発しています。

なにも、「元恋人関係」からのストーカーへ発展、顔見知り相手がストーカーに豹変、といったケースばかりとは限らないのです。

誰でも気軽に投稿できるSNSですが、うっかり、以下のようなことをやっていませんか?

  • 自宅や職場が特定されそうな文章や写真を投稿している
  • 毎日使う電車の駅、路線などの情報を投稿している
  • 行きつけのお店などを名指しで投稿している
  • 生活リズムが把握できるほど、一日中こまめな投稿をしている

いやいや、私なんか絶対にストーカーされないから大丈夫!

そんなふうに油断していると、いつどのタイミングで、誰があなたのストーカーになるか分かりません。

SNSストーカーに対して、気をつけること

  • 「いつ・どこに行けば会えるかもしれない」と期待させるような書き込みは、控えるようにしましょう。
  • 特定の相手へのメッセージのまめな返信はやめましょう。
    こまめに返信を続けていると、返信が怠った時に「いつもはすぐに返ってくるのに」と相手にあなたへの執着のきっかけを与えることになります。暇な時だけ返信する、その他大勢と一緒くたにして返信をするなど、特別視しないようにしましょう。
  • 寂しい、恋人が欲しいなど、不特定多数の人が目にする場所で、「求める」ような発言は控えましょう。

今回のケースに適用され得るストーカー規制法

昔は単なる注意で済まされてしまい泣き寝入りするしかなかったことも、今ではきちんと、法で裁いて守ってもらうことが可能です。

今回のケースのは、以下の法律が適用される可能性があります。

第2条第1項第5号
電話をかけて何も告げず、又は拒まれたにもかかわらず、連続して電話をかけ、ファクシミリ装置を用いて送信し、若しくは電子メールの送信等(※)をすること。
※電子メールの送信等の具体例
パソコン・携帯電話端末によるEメール
Yahoo!メールやGmailといったウェブメールサービスを利用したもの
SMS(ショート・メッセージ・サービス。携帯電話同士で短い文字メッセージを電話番号宛てに送信できるサービスをいう。)
LINEやFacebook等のSNSメッセージ機能等を利用した電気通信
被害者が開設しているブログ、ホームページ等への書き込み、SNSの被害者のマイページにコメントを書き込む行為

第2条第1項第7号
その名誉を害する事項を告げ、又はその知り得る状態に置くこと。

引用:神奈川県警ホームページ

誰が加害者になっても不思議ではない!
同性の友人関係がストーカー事件に発展することもある

次にご紹介するのは、今から二十年以上前、ストーカーという言葉がちらほらと出てくるようになった頃の話です。

AさんとBさんは同じ職場の同僚で、時々ランチをしたり一緒に休憩をとる仲良しメンバーでした。

ある時、たまたまBさんと二人きりでランチをすることになったAさん。

Bさんから、付き合っている彼氏に暴力を振るわれていると相談されたAさんは、Bさんに別れることを勧め、その後も親身になって相談に乗るようになりました。

そこから急激に親しくなっていった二人でしたが、Bさんの態度が次第に変化していったのです。

Bさんからは、他愛のないメールが一日に何通も何通も届き、その頻度は増していくばかり。

職場で他の子と親しく話しているだけで、呼び出されて「ヤキモチ」を妬かれる。

休日はなにをしているのか、誰といるのか確認し、その都度「私よりもその子の方が好きなの?」と文句を言われる。

教えてもいないのに同じブランドの洋服を買ってきて「おそろいだね」と言ってくる。

上司がちょっとでもAさんを叱ろうものなら、親の仇のようにその上司に嫌がらせをしたり、貶めるようなことまで・・・

Bさんの度を超えた“友情”にほとほと疲れたAさんは、Bちゃんと距離を置くことにしました。

そこから、はじまりました。

社内メール、携帯電話へのメールの嵐。

留守電に「私がなにをしたの?」というメッセージを何件も残し、退社後の尾行、一緒にいる他の友人を「あの子はビッチだから付き合わないほうがいい」などと誹謗中傷します。

最終的には会社の人に「Aさんに避けられていて、辛い」「いじめられている」「仕事も手に着かない」などと、まるで自分が被害者のように振る舞い、周囲を味方につけようとしたのでした。

結果、事実を把握していた周囲の協力も得て、上司とBさんのご両親の立ち会いの元、二度とAさんに「つきまとい行為」をしないという約束をさせ、Bさんはご両親につれられて田舎に帰ることになったのですが・・・

その時の、恨むような目で自分を見つめていたBさんのことを、Aさんは今でも忘れられないそうです。

身近な人物をストーカーにしないために気をつけること

ストーカーというと、一般的には男女間の恋愛感情の行き過ぎからおこるものというイメージがありますよね。

しかしこのケースのように、同性の友人関係からストーカー事件に発展するケースもあるのです。

まったく警戒していない身近な人が自分のストーカーになるなんて、想像もつかないこと。

相手が同性であればなおさらですが、予防策はあります。

  • 特別親しい関係でもない相手に対し、必要以上に親身にならない。
  • 深い話、重たい話をする時は、その他大勢、他の人間もいる時にする。
  • 同性に対しても異性に対しても、「単なる友達」である以上に、特別視するような発言はしない。

今回のケースに適用され得るストーカー規制法

今回のケースでは話し合いで解決することができましたが、そうはいかない場合。

警察署長から「警告」を文書にて提示してもらうことが可能です。

行為者が「警告」に従わない場合は、都道府県公安委員会が「禁止命令等」を行い、「禁止命令等」に従わずストーカー行為を行った場合等は、2年以下の懲役又は200万円以下の罰金が課せられます。

また被害者は、「警告」の申出ができるほか、ストーカー行為罪として被害届を提出することができます。

ストーカー行為罪の罰則は、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金です。

引用:神奈川県警ホームページ

ストーカーに狙われやすい人の特徴は、“普通の人”

ストーカー被害に遭う人というのは、なにも特別美人であったりモテる人ばかりでありません。

ストーカーに狙われやすい人には、共通してあげられる特徴があります。

  • 大人しそう、真面目で誠実そう
  • 社交的で誰に対しても優しい
  • 面倒見がいい
  • 責任感が強い
  • 我慢強く、温厚
  • 素直で人をあまり疑わない
  • 押しに弱く流されやすいところがある
  • めんどくさがりなところがあり、他人任せにしがち
  • 八方美人
  • 鈍感なところがある

こうして見ると、一見、誰にでも当てはまってしまいそうな“普通の人”ですよね。

しかし、これらが複数あてはまり、タイミングが悪い場合には「ストーカー被害者」になりえる可能性があるということです。

日常的に「心を閉ざし、みんなを疑って」過ごす必要はありませんが、少しの警戒心を持つことによって、防げることもあるかもしれません。

普段から気をつけたい、ストーカーに執着されない為の予防策

ストーカー被害に遭わない為に、日頃から気をつけるべき事をまとめました。

  • 誰にでもいい顔をするのはやめにする
  • 優柔不断な態度をやめ、自分の意思ははっきり口にする
  • ひとに合わせすぎず、自分を大事にする
  • 異性に気を持たせるような発言は控える
  • 薬指に指輪をつけておく
  • 鈍感でいるのはやめて、警戒心を持つ
  • 日常生活をあまりにもオープンにしない(SNS)
  • 我慢しすぎない

ストーカー加害者になりやすい人の特徴


私は大丈夫!と思っていても、周りにストーカー気質の人、もしくは今後そのように変貌してしまう人がいるかもしれません。

もちろん一概には言えませんが、ストーカーになりやすい人とはどんな気質の持ち主なのか、その特徴を知っておきましょう。

自己中心的な人

自己愛が強く、自分が特別でありたい。
他人を自分の思う通りにコントロールしたい。
自分の価値観がすべてだと思っている。
被害者意識が強く、自分の思い通りにいかないと、すべてを相手の責任だと思い込み、逆恨みに発展してしまう。

執着心が強い人

捨てられたくない、独占したい気持ちが強い。
包容力がなく、自分が知らないところで恋人が楽しい時間を過ごしたり、自分が把握できない恋人の言動を知ると、「裏切られた感」が募ってますます執着するようになる。

感情のコントロールがきかない人

自制心がなく、辛抱できない。
プライドが高く、傷つけられることを恐れるあまり、突発的な行動に出る。
相手の感情を無視し、自分の感情のままにアクションを起こす。
「振られた」という事実を受け入れられず、別れた後もしつこく言い寄り続ける。

恋愛経験が少なく、交流関係が狭い人

この人を逃したら二度と自分を愛してくれる人なんかいない、そう思い込んで執着する。
また、交流関係が狭いと恋愛の相談事をする機会もなく、自分本位の考えのみで行動を起こすようになってしまう。

ストーカー加害者の心理

ストーカー気質をまとめると、自己愛が強く、自分勝手、他人の感情よりも、己の感情やプライドを優先する・・・といったところでしょうか。

こういう人を相手に、まともな話し合いで諦めてもらおうとしてもなかなか素人にはできません。

下手に動くと、逆効果になる場合もあります。

例えば、無理にでも相手に諦めてもらおう、いっそ嫌われてしまったほうがいいのではないかと、行動を起こした場合の、ストーカーの心情は、こうなります。


「俺(わたし)のためを思って、無理に嫌われようとしているのか。なんて心優しい」
「本心ではないのはわかっている。なにか考えがあってのことだろう」
「もっともっと愛情を伝えたら、素直になってくれるはずだ」
「もしかして誰かに指示をされて、仕方がなく突き放そうとしているのかもしれない」
「この俺(わたし)に許可なく離れて行こうなんて、なんてやつだ!」
「反省してもらわなくてはならない」

怖いですね。普通では考えもつかない発想です。


自己防衛能力を高めてストーカーされないように気をつけることが一番ですが、少しでも「ストーカーかな?危ないかな?」と思ったら、自分ひとりで抱え込まず、まずは周囲に、そして警察や専門の相談室に相談してみましょう。

早い段階で「警告」してもらうことが大事です。

そのうち諦めてくれるだろうと考えて、なぁなぁにしてしまわずに、行動しましょう。

大きな事件に発展してしまう前に、危機感を持って対処すべきです。

Writer / 逢見るい にほんブログ村 美容ブログ 女子力アップへ
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