話し合いで聞く耳を持たない彼の「心のガード」を下げる12のステップ
人から指摘や批判されたりすると、その人の話を聞くのも顔を見るのも嫌になりませんか?
それは、あなたの心が傷つかないよう無意識に「自己防衛」しているからです。
また、彼と話し合いをしようとしても「しつこい」「もういいだろ?」など、話を聞いてくれないと感じたことのある人もいるでしょう。
つまり、彼も無意識に「自己防衛」しているということ。
人間の脳はちょっとした不安を感じるだけで、集中力や聞く機能が低下。
なので、一度自己防衛や反発心を抱くと新しい情報を受け付けなくなり、視野が狭くなってしまうのです。
しかし、この状態ではお互いの関係を良くすることは出来ません。
彼と揉め事が起きたり、話し合いが必要な時は、関係改善のためにも、12のステップでお互いの「自己防衛」モードを和らげましょう。
1. 「自己防衛」を知る
自己防衛のスイッチが入ってしまうことで、話を聞くどころか、”無意識に”相手の間違いや粗捜しをしてしまいます。
あらかじめ心の仕組みを理解することが、自己防衛モードを和らげる決定的なきっかけとなるはず。
2. 深呼吸する
自己防衛反応は体の内側から起こります。不安や恐怖を抱くと、中枢神経系がオーバーヒートし、緊張感と警戒心が高まり話をまともに聞けなくなります。
そんな時はゆっくりと深呼吸をし、気持ちが落ち着くのを待ちましょう。
3. 話をさえぎらない
相手の話をさえぎらずにじっと聞いていられないのは、心が落ち着いていない証拠。また、聞く耳が持てない時に無理に聞こうとするのは逆効果。
そんな時は
と伝えましょう。そして相手から言われた時は、冷静に話し合いたい相手の気持ちを理解してあげて。4. 具体的な質問をする
などではなく、できるだけ具体的な質問をしましょう。
そうすることで相手の真意が明らかになり、あなたが理解したいという気持ちも相手に伝わります。
ただし、「前、あなたもしてなかった?」「あなたは間違ったこと一度もないの?」など、相手の非を追求するような質問は逆効果。
大切なのは、相手に関心を示すことです。
5. 同意できる点を見つける
時に、相手の主張の2%しか同意できる点がないこともあるかもしれません。ですが、その2%を探して下さい。
そして、
と相手の主張を一旦受け止めましょう。この態度が、「戦い」を「協力態勢」へと変えるのです。
6. 自分の過ちは謝る
関係が険悪になった時は、あなたにも必ずしも何かしら謝る点があるはず。
ありきたりな言葉でも
と謝りましょう。逃げずに責任をとる姿勢は、相手にも謝罪するチャンスを与えます。
7. 「でも」は禁句
は自己防衛の証。つまり、相手の主張を否定・受け入れないという印象を与えてしまいます。
心を開いていても「でも」と言われてしまえば、「何を言っても否定される、受け入れてもらえない」と相手はどんどん心を閉ざしてしまうので、使わないよう意識しましょう。
8. 反撃しない
相手に不満をぶつけたくなる時、ありますよね。
ただ、相手が自己防衛している時に不満をぶつけても、相手は聞いていません。ここはぐっと堪えて、きちんと不満を伝えられるチャンスを待ちましょう。
9. 彼に自分はきちんと話を聞いていると伝える
何ひとつ問題が解決しなかったとしても
など、話を聞いていることを前向きに伝えましょう。そして、真剣に考えることで、問題が解決する可能性が広がり良い関係性を築くことができるはず。
10. 自分の意見はしばらく胸にしまっておく
自己防衛に入ると、無意識に
とすべて決着をつけようとします。ですが、一日ですべてを決着できる問題であれば、自己防衛に入るほど大事にはなりません。
「相手の意見は一日をかけて考えればいい、今自分の考えを全て話す必要はない」そう心の準備をしておけば、相手の話もきちんと聞ける上、相手もあなたの話に耳を傾けるでしょう。
11. 話し合いのきっかけをつくってくれたことに感謝する
たとえ相手の言い分が気に入らなくても、気の重い会話のきっかけを作ってくれたことに感謝しましょう。
と伝えるだけで、場が和み、お互いに心を開いて攻撃的な会話を避けられます。
12. 48時間以内にもう一度話し合う
気の重い会話を再度することは、心身ともに疲れてしまうので避けたくなりますよね。
ですが、その時避けていても、いつかは向き合わなければなりません。
早めに問題を解決した方が二人の関係をより深く強く結びつけることができるので、落ち着いたら
と話を切り出すだけで、相手の自己防衛モードを抑えられます。いかがでしたか?
「いきなりこんなの無理!」が正直な意見でしょう。
「自己防衛せずに彼の話を聞く」というのは、一生かけて取り組んでいく課題です。
1~3のステップからはじめ、達成できたら褒めるを繰り返してあげましょう。
参照:Harriet Lerner, Ph.D. “Marriage Rules”
Writer / 雪乃
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