母親世代に言われる妊娠中の間違った豆知識!早産や合併症の危険も!
初めての妊娠を迎える人は、何もかもがわからないことだらけ。
体調の変化に加え、生活習慣や赤ちゃんを迎えるための準備など、身の回りのことが大きく変わってきます。
そこで頼もしいのが、女性でありママであり人生の先輩でもある “母親” の存在。
しかし、いくら「経験者」といえど、母親の言葉を何もかも信用するのはちょっと待って!
私たちが生まれた20年、30年前とくらべ、医療は目を見張るような進歩を遂げています。
私たちの母親世代では当たり前とされていたことが、現代では “NG” とされていることだって、実はたくさんあるんです。
そこで今回は、母親世代に言われる妊娠に関する間違った4つの豆知識をご紹介します。
「赤ちゃんのためにたくさん食べなさい」は間違い!
現代において、妊娠中にたくさん食べることは必ずしもいいとは言えません。
実際に、多くの産婦人科が検診時に体重増加に関する注意を促していますが、これはなぜでしょうか?
妊娠後期であっても、赤ちゃんの重さはせいぜい3キロ前後。
それに羊水や胎盤を足しても、物理的に増える体重は5キロが限度です。
それ以上に体重が増加すると、それは立派な肥満になります。
わずか数ヶ月のうちに急激に体重アップすることは、早産や合併症を引き起こす重大な原因となってしまい、母子ともに危険な状態に陥ってしまう危険もあります。
昔は生活が豊かでなく、「妊娠中は栄養豊富な食べ物を…」という意味でたくさん食べるように意識をしていました。
しかし、どこかで情報が間違って「たくさん食べろ」や「少々太ってもいい」と半ば都合のいい情報にすり替わってしまっているのです。
太ったからと言ってダイエットも母体に良くないので、栄養重視のバランスの良い食事を心がけ、くれぐれも過食は抑えることが重要です。
「つわりは我慢するもの」は間違い!
“つわり” は、多くの妊婦に少なからず経験するものです。
もし、つわりで食べるもの全てを吐き戻してしまったり、水も飲めない状況であれば、病院での治療が必要な状態だと心得て!
実際に入院が必要な状態になる “妊娠悪阻” という立派な病気もあり、ひどい状態になると赤ちゃんを産むどころではなく、残念ながら悲しい思いをするお母さんも少なくないのが現状です。
日本にはまだ
という根性論のようなものが根付いています。しかし、無理をすることで赤ちゃんに栄養や血液が行き渡らず、母体も栄養が回らずに危険な状態になることも。
「どのくらい辛ければ病院に行けばいいの?」と思うかもしれませんが、自分が辛いと思えば病院に行きましょう。
自分の体のことは自分が一番知っているのですから。
「薬を飲んではいけない」は間違い!
「薬なんて飲んだら赤ちゃんに悪い!」と目の色を変えて訴える女性もいますが、妊娠中も飲んでいい薬はあります。
昔に比べて現代では、妊婦に安全な成分・良くない成分というものが解明されているため、妊娠中でも安全に服用できる薬はあります。
心配なのは、薬局でむやみやたらに購入して服用すること。
必ず、かかりつけの医師の処方にもとづいた薬を服用しましょう。
どうしても薬が信じられない場合はもちろん飲まなくてもいいですが、便秘や頭痛など、妊娠中は普段よりも体調不良が起きやすいもの。
処方薬の助けを借りることは、妊娠中の生活を快適に過ごすために必要なことの一つと考えて。
「腹帯をしないとだめ!」は間違い!

画像出典:rakuten.co.jp
日本には、妊娠5ヶ月目の “戌の日” に腹帯(はらおび)を巻き、安全な出産を祈願する習わしがあります。
お腹が冷えるのを防ぐということもあってか、お母さん世代、おばあちゃん世代の多くは、腹帯の必要性を強くすすめる “腹帯信者” のような人も実は多いんです!
しかし、5ヶ月目といえばつわりの余韻や体調が回復していない人も多く、腹帯によるほんの少しの締め付けでも吐き気や頭痛を頻発してしまうもの。
無理に腹帯をつけて窮屈で辛い状態になる必要はありません。
まだお腹があまり目立たない人も多いため、普段の生活では無理に腹帯を着用せず、自分が心地いいと思う下着をつけることが一番体に負担のかからない方法なのです。
ちなみに、海外ではお腹にサポーターのようなものを巻きつける習慣はほぼありません。
お腹が出て適度な支えが必要だと感じてきたら腹帯を活用しましょう。
昔は腹帯といえばサラシ状の布をお腹に巻きつけるというものでしたが、現代は腹巻タイプやスパッツのようにすっぽりと履けるタイプなど、便利なものがたくさん!
最近はデザインのカワイイものも多いので、妊娠中でも女子力アップさせながら楽しく過ごすことができますよ。
お産を経験している母親は、誰よりも頼れる先輩です。
しかし、いくら親子とはいえ、体は別の人間。
顔や性格、体質や体つきが違うように、妊娠したからといって同じ状態になるとは限りません。
時代も違えば、産科医療や出産の方法、病院の診察方法すら違います。
妊娠・出産のエキスパートである医師の言葉を信じ、現代には現代の、あなたにはあなたの体質があることも忘れず、自分らしい妊娠生活を送るようにしましょう。
Writer / コマツマヨ
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タグ:妊娠