20代・30代の女性も薄毛になる「びまん性脱毛症」の特徴や改善方法とは?
昔から「髪は女性の命」と言われるほど、髪の美しさは大切にされてきました。
女子力を維持するために、スキンケアと同じくらいヘアケアにも力を入れているという女性は多いのではないでしょうか?
傷んでパサパサの髪より、ツルンとしていてツヤのある髪の方が自分に自信が持てますよね。
そんな髪について、ぜひ知っておいて欲しいことがあるのです。
それは、女性にも “びまん性脱毛症” という薄毛のトラブルがあるということ!
女性のびまん性脱毛症は別名「女性男性型脱毛症(FAGA)」とも呼ばれており、一般的に、びまん性脱毛症の症状が出てくるのは40代以降の女性です。
しかし、最近は20代、30代の若い女性も髪が薄くなったりボリュームが不足してきたように感じる女性が増えています。
どうして若い女性にも薄毛のトラブルが増えているのでしょうか?
今回は、女性特有のびまん性脱毛症の特徴と原因や対処法についてご紹介します。
びまん性脱毛症の特徴
男性の脱毛症は「男性型脱毛症(AGA)」が男性にしか起こらないのに対して、女性のみに起こるのが「びまん性脱毛症」という脱毛症です。
男性型脱毛症は頭頂部や前頭部から髪が抜け落ち、いわゆる部分的にハゲの状態になるのが特徴。
びまん性脱毛症はこれとは全く違う症状が出ます。
主な症状は以下のとおりです。
- 髪が細くなり、コシがなくなる
- ハリやツヤがなくなりパサつき、枝毛、切れ毛が目立つ
- 髪が細くなったせいで頭頂部にボリュームが出なくなる、髪がぺったんこになる
- 以前より頭皮がベタつくor乾燥する(どちらも発症する場合もあります)
- フケが増えた、頭皮にかゆみや赤みがある
びまん性脱毛症の大きな特徴は髪が抜け落ちるのではなく、1本1本の髪が細くなって全体的にボリューム不足になったせいで髪が薄くなったように見える点です。
男性は部分的に髪が薄くなるのに対し、女性は髪の毛全体に症状が現れます。
最近髪にボリュームがなくなったように感じている方や、頭皮にトラブルのある方はびまん性脱毛症になりかけているサインかもしれません。
びまん性脱毛症を引き起こす原因
頭皮の乾燥
年齢を重ねると、肌が乾燥するのと同じく頭皮も乾燥します。
また、乾燥した頭皮を守るために皮脂が過剰に分泌されてベタつくというケースもあります。
ベタベタしているとついつい二度洗いをしたり、洗浄力の強いシャンプーを使いたくなりますが、洗いすぎはうるおいを奪ってさらに乾燥しベタつきを悪化させてしまいます。
肩こり・首こり・表情筋の衰えなど
肩、首、顔など頭皮の周りの筋肉が凝り固まっていると、頭皮も硬くなり血行の流れが悪くなります。
栄養は血液にのって届くため、血行不良だと頭皮や髪に栄養が行かなくなりダメージを受けやすくなります。
頭皮を指先で押したり揉んだりしてみて、動かないなら頭皮が固くなっている証拠です。
女性ホルモン(エストロゲン)の減少
女性ホルモンの分泌量がピークになるのは30歳前後で、35歳前後から緩やかな減少が始まります。
女性の髪にコシやツヤは女性ホルモンによる作用のため、女性ホルモンが少なくなると髪にも大きく影響してしまうのです。
例えば、栄養バランスの悪い食事や、ストレス、夜更かしなどでも女性ホルモンは減少します。
シャンプーの種類や使い方を間違っている
頭皮や髪に合わないシャンプーを使っていたり、必要のない二度洗いやすすぎ残しがあるのもダメージになります。
かゆみ、痛み、肌荒れやフケなどの症状がある場合は、自分の頭皮に適していません。
栄養バランスの偏り
過度なダイエットや不規則な食事で栄養バランスが乱れていると、栄養失調を引き起こし、髪の元になる “たんぱく質” をきちんと摂取できません。
また、油っこいものばかり食べていると皮脂が過剰に分泌され、毛穴の皮脂つまりを起こして頭皮環境を悪化させ健康な髪が育たなくなってしまいます。
ピル(経口避妊薬)の使用、妊娠~授乳中
ピルを使用している場合や妊娠中~授乳中はホルモンバランスが崩れやすく、一時的にびまん性脱毛症のような症状が出ます。
ただ、このケースでは薬や妊娠による一時的なホルモンバランスの変化なので、ピルの使用をやめたり出産後しばらく経つと髪のダメージも回復します。
このように、びまん性脱毛症の原因は様々なものがあります。
トリートメントなどのヘアケアをしっかりやっていても、ストレスや栄養不足で髪がボロボロになる可能性があるので気を付けてくださいね。
びまん性脱毛症を予防・改善する方法
びまん性脱毛症は早めにケア・対策を始めれば、予防することも改善することもできる症状です。
大切な髪を守るための方法は、すごく簡単でシンプル。
ここでは予防・改善方法についてご紹介します。
自分に合ったヘアケアを行う

画像出典:rakuten.co.jp
頭皮や髪を守り、健康に保つために大切なのがシャンプーの選び方。
今の自分の頭皮と髪に合ったシャンプーとトリートメントを選びましょう。
何を使ったら良いか迷っているなら、いつも行っている美容室でシャンプーをオススメしてもらうと確実です。
また、最近は女性用の育毛シャンプーや育毛剤もあります。
ボトルデザインも気を使っているものが多く、パッと見ただけでは育毛用には見えないので自宅に置いておくのはもちろん、友達との旅行に持って行くのも恥ずかしくないです。
栄養バランスの取れた食事を心がける

画像出典:rakuten.co.jp
健康な髪や頭皮を育てるために必要なのは、タンパク質とアミノ酸。
頭皮のターンオーバーや皮脂分泌を正常にするにはビタミン・ミネラル類が必要です。
ダイエット中でも極端にお肉を抜いたりせず、何でもバランスよく食べるようにしてくださいね。
忙しくて栄養バランスまでなかなか考えていられないという方は、色々な栄養素がバランスよく配合されている “マルチビタミン” というサプリメントがおすすめです。
ビタミンとミネラルを手軽に摂取することができます。
規則正しい生活をしてこまめにストレス発散をする
生活習慣の乱れやストレスも髪には負担になります。
仕事で忙しい時やプライベートで嫌なことが続いている時、髪のダメージが目立つようになった経験がある方は多いのではないでしょうか?
規則正しい生活とストレス発散も健康な髪を育てるために大切なことです。
普段の生活で何か悩んでいることはないか、一度良く考えてみましょう。
健康でキレイな髪を育て、びまん性脱毛症を防ぐために必要なケアは基本的にこの3さえ守っていれば十分です。
早めにケアすればその分ダメージも少なく回復も早いので、髪の変化に気付いたら早めにケアを始めてキレイな髪を守り、女子力アップにつなげましょう。
Writer / ニヒラユウ
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タグ:びまん性脱毛症