アラサー女子に急増中!?30代女性に多いうつ病にかかる理由と症状
最近では仕事や育児にパワフルに活動する女性が増えて「男性より女性の方が強い」とまで言われるようになりました。
しかし、うつ病の生涯有病率(一生のうちにうつ病にかかる割合)を見ると、女性の方が男性より2倍もうつ病にかかる人が多いのです。
特にここ数年は、20代後半から30代前半のいわゆる “アラサー女子” にうつ病を発症する方が多く、パニック障害や対人恐怖症などを併発して病気が長引くケースも多く報告されています。
どうして若くて元気なアラサー女子にうつ病が増えているのでしょうか?
今回は、女性にうつ病が多い理由と特有の症状をご紹介します。
多くの女性がうつ病にかかりやすい理由
女性は長期的なストレスに弱い
元々、女性は男性に比べて長期的なストレスに弱いという特徴を持っています。
たまに「女性は出産に耐えられるから男性よりも強い」という方がいますが、体の痛みには耐えられても心の痛みとなると一気に弱くなってしまうのが女性です。
女性の脳は感情面が男性より発達していて、ストレスによる心身の不調が起こりやすい傾向があります。
人目を気にしやすい、人間関係のトラブルに弱い
女性ならではのうつの原因の一つが「人目を気にする」というもの。
若い女性は容姿、ファッション、言葉遣い、身のこなしなど様々ところを見られており、女性同士でお互いに優劣を付けたがる人もいます。
そのため、過度に人目を気にしたり、周りと競い合うことがストレスになってしまうのです。
また、女性は空気を読む能力も高いので、実際に言われていなくても雰囲気から察知して思い悩んでしまうこともあります。
結婚や恋愛の悩みが大きなストレスになっている
アラサーにもなると同年代の女性はどんどん結婚していき、結婚に対して焦りを感じやすくなりますよね。
その上、周りからは「結婚しないの?」と無神経な発言をされたり、「結婚できない女」というひどいレッテルをはられることも。
また、結婚するつもりだった恋人からフラれて、どうすればいいのかわからなくなってしまう女性もいます。
結婚や恋愛の悩みが深刻化しやすいのはアラサー女子特有の問題です。
結婚、出産ごとにライフスタイルが大きく変わるから
女性にとって結婚や出産は、ライフスタイルが大きく変わるきっかけになります。
どちらも幸せいっぱいのライフイベントですが、環境が変わる時は心身に大きなストレスがかかり、うつ病にかかりやすいのです。
また、産後のホルモンバランスの変化に心身が追い付かず、産後うつと呼ばれる女性特有のうつ病にかかること珍しくありません。
女性特有のうつの症状とは?
うつ病の症状と言えば以下の3つを思い浮かべる方が多いと思います。
- 気分の落ち込み
- 不眠
- 食欲不振
確かにこれらもうつ病の症状ではあるのですが、うつ病の症状はこれだけではなくもっとたくさんありますし、人によって症状が違うこともよくあります。
ここでは女性特有のうつの症状について着目してみましょう。
と感じている方は、自分に当てはまるものがないか見てみてくださいね。
美容に興味がなくなる
仕事や家事が忙しいなど具体的な理由もないのに、今までより女子力を上げるメイクやファッションなどに興味がなくなるのは、うつ病のサインかもしれません。
あまり知られていませんが、うつ病になると何をするのもおっくうになって、メイクしたり服のコーディネートを考えることができなくなってしまいます。
お風呂、スキンケア、メイク、ファッションなど今まで当たり前のようにしてきたことが面倒で辛くなってきたら要注意です。
髪の傷みやシワが増える
美容に関心がなくなってケアがきちんとできていなかったり、睡眠や食事が不規則になることで、髪や肌がボロボロになってしまう女性も多いです。
元気がない時やストレスがたまっている時、髪や肌にも大きな変化が出てきたら心身ともに疲れ切っている証拠です。
家事ができなくなる
普段は何気なくしている家事も、うつ病になるとできなくなってしまう行動の一つです。
特に掃除や料理はどうやって片付けるのか、どんな材料や調理方法を選ぶのか考える時に意外と頭を使っています。
うつ病は脳の働きが低下してしまうので、家事をするのもすごく大変で思うようにできなくなってしまうのです。
過眠、過食がひどい
アラサー女子がかかりやすい “非定型うつ病” は、今までのうつ病とは正反対の過眠や過食の症状が出ることが多いです。
寝ても寝ても眠かったり、仕事中なのに寝てしまうようなことがあればうつ病になっている可能性があります。
過食の場合「食欲があるから大丈夫」と思われがちですが、異常な食欲やお腹が空いていないのに食べてしまうのはストレスがたまっているからです。
どちらも従来のうつ病のイメージとかけ離れているため見過ごされることが多いので、「今までとは自分とは違う」と感じたらうつ病の可能性を疑ってみましょう。
恋人や家族に依存してしまう
女性のうつ病は、不安や恐怖に対して敏感になりやすいのも特徴の一つ。
外に出ることや今までの人間関係を続けるのが怖くなって、恋人や家族など信頼できる身近な人に依存してしまうことも多いです。
特定の人との関係に依存し始めたり、他人との交流が極端に少なくなってきたら注意が必要です。
何か当てはまるものはあったでしょうか?
気分の落ち込みとともに、上記の症状が2週間以上続くのならうつ病の可能性があります。
うつ病は、早めに治療を開始すればきちんと治る病気です。
辛いと思ったら無理をせず、病院に行ってみましょう。
最近ではカウンセリングをメインにして、薬は出さない方法を取る病院もあるので、薬に抵抗のある方はお医者さんに相談してみてくださいね。
もしうつ病じゃなかったとしても、こういった症状が出ているなら心身ともにものすごく疲れている証拠です。
たまにはゆっくり休んで、自分の心と体をいたわってあげてくださいね。
Writer / ニヒラユウ
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