メイク落としで肌に負担をかけないクレンジング剤の種類と選び方
化粧(メイク)を落とすために欠かすことのできないもの。それが「クレンジング剤」です。
クレンジング剤は別名 “化粧落とし” とも呼ばれ、数多くの商品が販売されています。
皆さんはちゃんと普段のメイクや自分の肌に適したクレンジング剤を使っているでしょうか?
自分に合っていないクレンジング剤は、メイク汚れをしっかり落とせないだけでなく、肌トラブルの原因にもなってしまいます。
ここでは、クレンジング剤の種類とその選び方についてお話していきましょう。
「クレンジング効果のみ」と「ダブル洗顔不要」の違い
クレンジング剤には、大きく分けて2つの種類があります。
まず一つ目が、「クレンジング効果のみのクレンジング剤」です。
化粧を落とすことだけを目的として開発されたものであり、「洗顔剤」としての役目は持っていません。
そのためクレンジング剤を使った後に、もう一度、洗顔用の石鹸などで顔を洗う必要があります。
また、「化粧を落とすためだけのもの」のなかには、「顔全体に使うタイプ」だけでなく “ポイントリムーバー” と呼ばれるものも含みます。
ポイントリムーバーは、特に「目元の化粧」を落とすために使われるものです。
マスカラやアイラインを使う目は、ほかの箇所に比べて化粧がたくさん乗っているので、まずはこのポイントリムーバーで化粧を落としてから顔全体を洗うようにすると効率がよくなります。
もう一つのクレンジング剤は、“ダブル洗顔不要” という謳い文句でよく取り上げられるものです。
こちらはクレンジング剤としての効果と洗顔剤としての効果を兼ね備えています。
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効果重視の「クレンジング剤」か、時間重視の「クレンジングプラス洗顔剤」か?
「クレンジング効果のみのものを選ぶか、洗顔剤の効果も兼ね備えたものを選ぶか」ということは、なかなか難しい選択だと言えます。
基本的には、「クレンジング剤」として打ち出されている、クレンジング効果のみのものの方が、「化粧を落とす効率」としては上です。
ただし、洗顔剤を利用する必要もあるので、結果的には時間がかかることになります。
対して、洗顔剤を兼ね備えたクレンジングプラス洗顔剤には、一度の洗顔ですべてが済むというメリットがあります。
また、クレンジングプラス洗顔剤の中には、顔や手が濡れていても使えるタイプも開発されています。
便利なクレンジングプラス洗顔剤ですが、クレンジング効果のみのものに比べて化粧の落ちが悪いと一般的に言われています。
どちらを選ぶかは人それぞれですが、化粧が濃い人の場合は通常のクレンジング剤を選んだ方がよいでしょう。ダブル洗顔不要のクレンジング剤だと化粧が落ち切らないからです。
クレンジング剤の種類について
さて上であげた分類以外にも、クレンジング剤にはタイプによってさらに細かい「分類分け」をすることができます。
クレンジング剤はどのようなものであれ、肌にある程度の負担はかけます。
しかし、メイクをそのままにしておくよりは、はるかに肌に良いのです。
今回ご紹介する4タイプのクレンジング剤の他に、水のようになっているタイプのものや、リキッドタイプと呼ばれるものなどもあります。
自分のしている化粧をしっかり落とせることは大前提として、その上で自分に合うタイプのクレンジング剤を選びましょう。
肌が弱い人は「ミルクタイプ」
まず紹介したいのが、「ミルクタイプ」です。
これは、肌にかかる負担がもっとも少ないタイプのクレンジング剤だと言われています。
ただし、化粧を落とす力ももっとも弱いので薄化粧の人向きのクレンジング剤だと言えます。
肌が弱くて肌荒れや肌トラブルになりやすいなどの敏感肌の女性にはよいでしょう。
肌への負担を抑えつつ、メイクも落としたい方は「クリームタイプ」
次に、あげられるのが「クリームタイプ」です。
クリームタイプのクレンジング剤は、ミルクタイプよりやや強めの洗浄力と優しい洗い心地を両立させたものです。
このタイプは、専門家からも支持する声が高いものです。
「肌が弱いけれど、仕事柄ある程度しっかりとメイクをしなければいけない」「それほど濃いメイクではないが、ミルクタイプではオフできない」「ポイントリムーバーも利用している」という人向けです。
肌が強い方は「ジェルタイプ」
「ジェルタイプ」は、クリームタイプとほぼ同じ効果を持ちます。
ただし、ジェルタイプのなかでも、肌に負担をかけるものとそうではないものがあります。
肌に負担がかかるクレンジングジェルには “界面活性剤” が含まれており強い洗浄効果が特徴です。
界面活性剤を使っているジェルは透明に近く、反対に肌に優しいジェルタイプのクレンジング剤は乳白色をしています。
ちなみに「ジェルタイプとクリームタイプ、どちらがより顔に負担をかけないか?」ということを論じると、「ジェルタイプの方が負担が少ない」「クリームタイプの方がよい」というように、専門家の間でも意見が分かれます。
ここでは、透明なジェル(界面活性剤使用)のことも考慮に入れて、「クリームタイプの方が肌に優しい可能性が高い」と判断して紹介しました。
ある程度しっかりしたメイクをしている人が対象であり、「肌の強さ」も求められます。
しっかりメイクオフしたい方は「オイルタイプ」
非常に高い洗浄力を誇るのが、「オイルタイプ」です。
濃いアイメイクをしっかり落とすことができる、パワフルな実力を発揮します。
しっかり化粧をしているという人の場合、ジェルタイプまでですと力不足に感じるかもしれません。
しかし、オイルタイプならしっかり落とし切ることができます。
商品によって違いはありますが、洗った瞬間から肌が乾くような強烈な乾燥効果があるので洗浄後の保湿は必須です。
「時間をかけずにメイクをオフしたい」「アイメイクをしっかりしている」「もともと肌がとても強い」という人はこちらをどうぞ。
ちなみに私は、オイルタイプとジェルタイプを使い分けていますが、オイルタイプの方があきらかに洗浄力は高いです。
マスカラやアイライナーもきれいに落ちます。
クレンジングシートの日常使いは避けよう
もっとも肌に負担をかけるものとして挙げられるのが、「クレンジングシート」です。
肌に接触するときに生じる摩擦があるうえ、水で洗い流せないのが最大のネックです。
それに加えて「アイメイクはなかなか落ち切らない」というのも悩みの種。
しかしながら、「拭くだけ」という手軽さはやはりとても大きな魅力です。
持ち運びもとてもラクで、旅行中やお泊りの時にいつもの洗顔剤を忘れてしまった、という「緊急避難用」として使う分には問題はないでしょう。
日常使いは危険です。「普段は化粧をしない」「化粧をするのは特別な日だけ」という人にはよいでしょう。
「頬は薄化粧、目はしっかり」という人はポイントリムーバーを併用して
このように見ていくと、肌に負担をかけないことを考えるなら、ある程度「洗浄力」には妥協しなければならないということがわかります。
ただ、「頬は薄化粧だけど、目はしっかりメイクをしている」「頬のメイクはミルクタイプでも落ち切るけれど、目の周りがパンダのようになって残る」という経験をしたことのある人もいるのではないでしょうか。
このような場合は記事の初めの方でご紹介した「ポイントリムーバー」を使うのが正解です。
ポイントリムーバーを、定められた使用方法(おそらく多くの商品で、「コットンにしみこませて化粧となじませる」という使い方が紹介されていると思います)でアイメイクを落とし、それからミルクタイプなどで顔全体の化粧を落とすようにしましょう。
ポイントリムーバーとクレンジング剤を使い分けることで、肌のダメージを最小限に抑えつつ、しっかりメイクを落とすことが可能になります。
メイクをしたまま寝ることは、肌に大きな負担をかけます。
しかしそれを落とすクレンジング剤もまた「肌に良い」と言われるものではないというジレンマがあります。
ただダメージ量は、メイクをしたまま寝るの方がクレンジング剤で化粧を落とすことより大きいです。
できるだけ肌に優しいクレンジング剤を使いつつ、しっかりとメイクを落としていきたいものですね。
Writer / 鍋谷萌子
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タグ:クレンジング