花粉で肌がかゆい!花粉症皮膚炎で肌が荒れている時の対策とスキンケア
年が明け、春がすぐそこまでやってきました。
まだまだ寒い日が続きますが、梅や桜の開花情報を聞くと春が近いことを実感してうれしくなりますよね。
しかし、春は楽しいことばかりではありません。
1月から4月にかけてはスギ・ヒノキ・ハンノキなどの花粉が飛散し、毎年辛い鼻水や目のかゆみに悩まされている方も多いですよね。
毎年多くの方が辛い思いをしている花粉症が、実は肌のかゆみや肌荒れ・肌トラブルの原因にもなっていることは知っていましたか?
花粉症の自覚がなくても、春先に肌がなんとなく不調になりやすかったり、肌がヒリヒリしたり赤くポツポツした吹き出物ができるのは花粉が原因かもしれません。
今回は、花粉による肌荒れ “花粉症皮膚炎” になってしまった時、どんなスキンケアをするべきなのか、正しい対処法をご紹介します。
花粉で肌が荒れる理由とは?
花粉で肌の荒れ、かゆみなどの肌トラブルが起こる症状を “花粉症皮膚炎” と言います。
花粉の大きさが30ミクロンなのに対して、毛穴の大きさは200ミクロンと花粉の方がサイズが小さくなります。
そのため、小さな花粉の粒子が毛穴の奥まで入り込んで肌の内部でアレルギー反応が起こり、肌のかゆみや炎症を起こしてしまうのです。
そんな花粉症皮膚炎の主な症状にはこの3つがあります。
- 肌のカサつき
- かゆみ
- 赤み
花粉が飛ぶ時期はいつも肌がカサカサしてかゆくなる方は、単なる乾燥性皮膚炎ではなく花粉症皮膚炎の可能性が高いです。
花粉症皮膚炎から肌を守る対処法
花粉症皮膚炎を起こしている時、肌はいつも以上にデリケートで、少しの刺激や摩擦でもかゆみや赤みが悪化しやすくなっています。
基本的なケアは、とにかく刺激を与えないこと!
具体的にどんなことをすれば花粉症皮膚炎から肌を守ることができるのか見てみましょう。
肌がかゆい時は冷やす
肌がかゆい時は決して爪でひっかいてはいけません。
かゆみは冷やすことで落ち着くので、むやみにひっかかずに濡れタオルや保冷剤をくるんだタオルなどで押さえて冷やしてあげてください。
爪でひっかくと皮膚がボロボロになり、ボロボロになった皮膚の隙間から花粉が入り込むことで、さらに花粉症皮膚炎が悪化してしまいます。
症状が悪化し余計に肌がかゆくなることによって、また掻いてしまうという負の連鎖反応につながってしまいます。
また、爪の間には雑菌が入り込んでいるため、ただでさえ敏感になっている肌をひっかくと雑菌によってもっとひどい肌トラブルを起こしてしまうかもしれません。
帰宅後はすぐクレンジング、洗顔
外を歩いていると、メイクや皮脂の油分に花粉がくっついてしまい、そのせいでかゆみや赤みが悪化します。
帰宅したらなるべくすぐにクレンジングでメイクを落とし、洗顔して肌を清潔な状態にしましょう。
水気をふき取る時は決してこすらず、いつも以上に優しく抑えるようにしてふき取ってください。
クレンジングや洗顔の注意!
花粉症皮膚炎を起こしている時は、肌がすごくデリケートなため、ウォータープルーフのマスカラもしっかり落ちるような洗浄力の強いクレンジングや洗顔料を使うと刺激が強すぎて皮膚炎を悪化させてしまいます。
花粉症皮膚炎が治まるまでは、なるべく洗浄力の低いマイルドなクレンジングや洗顔料を使うようにしましょう。
また、肌に優しい洗顔料も染みる場合は、洗顔料を使わずぬるま湯のみで洗顔するようにしてください。
敏感肌用のスキンケアを使う

商品詳細:rakuten.co.jp
花粉症皮膚炎は、アレルギーによってバリア機能が低下し、花粉や空気の乾燥などの影響を受けやすくなっている状態です。
保湿効果の高い化粧品に切り替えたり、新たにクリームなどを追加すると、それが新たな刺激になって皮膚炎を悪化させてしまう可能性があります。
そこで、おすすめしたいのが敏感肌用のスキンケア製品。
元々、敏感肌とはバリア機能の低下が原因で肌トラブルを起こしやすい状態のことを指しています。
敏感肌用のスキンケアは、花粉によってかゆみなどのトラブルを起こしている肌にもぴったりの化粧品なのです。
初めて使う化粧品だと敏感肌用でも肌に合わない可能性があるので、まずは1~2週間分のトライアルセットから初めて、肌に合うようなら現品購入するようにしましょう。
スキンケアの種類は極力減らす

商品詳細:rakuten.co.jp
肌が敏感になっている時期は、できるだけスキンケアの種類をできるだけ減らすようにしましょう。
カサカサしていると色々な化粧品を重ね付けして保湿したくなりますが、皮膚炎を起こしていると触ること自体がストレスや刺激になってかゆみや赤みを悪化させてしまいます。
基本のスキンケアは洗顔・化粧水・乳液のみにして、乾燥が気になる時は乳液の代わりに低刺激で保湿力の高いクリームを使用するなどして、極力スキンケアの種類を減らすようにしましょう。
また、肌に合うのであれば “オールインワンゲル” を使うのも、スキンケアの種類を減らすのに有効な手段です。
メイクは必要最低限
肌トラブルが起きているのは、それだけ肌が弱っている証拠です。
色々なものを塗り重ねていくメイクは、メイクの成分だけでなくメイクする時の摩擦までもが刺激になってしまうので、できるだけ必要最低限のメイクだけにしましょう。
最近はBBクリームやCCクリームなど1つでいくつもの役割を持つベースメイクがたくさんあるので、こういったものとフェイスパウダーのみでシンプルなメイクをするのがおすすめです。
また、マスカラなども花粉をくっつけてかゆみを引き起こす原因になるので、可能なら使わないのが一番です。
規則正しい生活と栄養の摂れた食事を
私たち人間は、眠っている時に細胞が回復する仕組みをしています。
質の良い睡眠を取ることで肌の回復も早まるので、規則正しい生活を心がけ、ゆっくり眠る時間を確保しましょう。
また、肌を作る元になるのは食べ物です。
特に、肌細胞の元になるタンパク質を始め、肌の代謝を促すビタミンB群、抗酸化作用で花粉から受けたダメージの回復を促すビタミンC,Eは積極的に摂るようにしましょう。
症状がひどい時は皮膚科へ
石けんや化粧水がしみたり、赤いポツポツ(発疹)ができている時は、スキンケアでは対処できないこともあります。
そんな時はまず皮膚科へ行って、かゆみや炎症を抑えるお薬を処方してもらいましょう。
また、希望すれば低刺激で保湿効果の高い保湿クリーム(ヒアルロン酸、ナイアシンアミドなど)を処方してもらうこともできます。
花粉症皮膚炎は花粉の飛散が収まるにつれて症状も目立たなくなりますが、一時のことだからと我慢していると炎症を起こした後がシミになってしまうこともあります。
花粉症皮膚炎かな?と思った時は、まずここでご紹介した対処法を試してみてくださいね。
それでもなかなか改善しない場合や、花粉の飛散量が増えるにつれてどんどん症状が悪化する時は、無理せず皮膚科へ行ってみてくださいね。
Writer / ニヒラユウ
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