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睡眠不足は太りやすい!?睡眠時間が短くて寝不足だと太る3つの理由

皆さんは毎日の睡眠は十分に取れていると感じますか?

忙しい毎日をおくる現代女性の皆さんも睡眠時間や睡眠の質に不満を持っている方も多いのではないでしょうか?

また、仕事や家事以外でも趣味や人付き合いが楽しくて、睡眠時間を削ってまで遊ぶことを優先する活動的で元気な女性も多いと思います。

元々、他の国と比べると平均的な睡眠時間が短い日本人にとって、睡眠不足はもはや普通のことなのかもしれません。

しかし、睡眠不足は単なる眠気が起こるだけでなく、太りやすい体を作る原因になってしまうのです。

睡眠不足で太りやすくなる3つの理由とは?

1.食欲増進ホルモン「グレリン」が増加する

睡眠時間が足りないと食欲増進ホルモン ”グレリン” の分泌量が増えること、そして睡眠時間が十分な場合は食欲抑制ホルモンの ”レプチン” の分泌が増えることがわかっています。

つまり、睡眠不足の人は自分の意思とは関係なく食欲がアップして、ついつい食べてしまう状態になるということ。

ダイエット中やスタイルをキープしたいと思っている女性にとってはすごく嫌な情報ですよね。

しかも怖いことに、普段は十分に睡眠を取っている人でも4時間睡眠がたった2日続いただけでグレリンの分泌量が増えレプチンの分泌量が減ってしまいます。

また、睡眠には心身の疲れを取る働きがあり、睡眠不足が続けば心身共に疲れがどんどん蓄積されていきます。

すると、脳や体は疲労を回復させるために、以下の食物を積極的に吸収しようとします。

  1. 高カロリーなもの
  2. 甘いもの
  3. 油っこいもの
  4. お肉
  5. お米やパンなどの炭水化物

睡眠不足の時は、なぜかラーメンや焼き肉などのこってりしたものが食べたくなった経験がある方は多いのではないでしょうか?

あれは単なる気まぐれではなく、疲れ切った体を元気にするために無意識のうちにそういったものを求めているからなのです。

2.自律神経のバランスが乱れて陳代謝が低下する

自律神経とは、リラックス状態を司る ”副交感神経” と集中状態を司る ”交感神経” の2つを自然に切り替えてくれる器官のこと。

夜になれば眠くなり、朝が来れば起きて活動できるのも、この自律神経のおかげです。

睡眠不足や不規則な生活を続けていたり、大きなストレスを受けていると、自律神経のバランスが崩れてしまいます。

自律神経には血行の促進や代謝機能の管理といった役割もあり、自律神経が乱れると基礎代謝が低下して痩せにくい体になってしまうのです。

基礎代謝とは、人間が生きていくために最低限必要な、

  • 脂肪を燃焼して体温を保つ
  • 内臓が正常に機能するように促す

といった働きによって消費されるエネルギーのこと。

基礎代謝量は身長や体型、生活スタイルによっては変わるのですが、20~30代女性なら1100~1300kcal程度が平均とされています。

これは何もせずただ寝ているだけで消費されていくので、基礎代謝量が高い女性ほど痩せやすくなります。

しかし、睡眠不足によって自律神経が乱れていると基礎代謝量が減ってしまい、食べる量や活動量が変わらなくても痩せにくい体質になってしまうのです。

さらに、基礎代謝が下がると脂肪燃焼効果も低下し脂肪が付きやすくなり、体温が下がることでむくみやセルライトができやすくなるという嫌なオマケまで付いています。

3.幸福感を得るために食べ続けてしまう

睡眠不足によって影響を受けるのは、幸福ホルモンや幸せ物質と呼ばれる脳内神経物質の “セロトニン” も同じです。

セロトニンはやる気や不安など感情をコントロールして気持ちをフラットに整え、ストレスを軽減して幸福感を得やすくしてくれる物質です。

睡眠不足はセロトニンの分泌量を減らすことがわかっており、これによりイライラや不安がつきまとうようになります。

嫌なことがあって落ち込んでいる時やイライラしている時、「何でもいいからとにかく食べまくりたい!」という衝動に襲われた経験がある方は多いのではないでしょうか?

セロトニン不足は、いわゆるやけ食いやドカ食いを起こしやすい状態になってしまうのです。

お腹がいっぱいになると脳に栄養が行きわたり一時的に幸せな気持ちになれるのですが、その幸福感は長続きせず、イライラや不安を解消するためにお腹が空いているわけでもないのに食べ続けてしまうというわけです。

このように、睡眠不足は食欲に関するホルモンや神経に作用する物質へ影響し、太りやすい状況を作ってしまうのです。

仮に運動や食事制限といったダイエットをしていたとしても、睡眠不足が続き心身ともに疲れ切っている状態では、体はエネルギーの消費よりもためこむことを優先するためダイエット効果は低くなります。

せっかく頑張ってダイエットしているなら、しっかり睡眠時間を確保してダイエット効果が出やすい状態にしておくことも大切です。

睡眠時間が多ければ多いほど痩せやすくなるの?

睡眠不足で太りやすくなるのなら、睡眠時間をたっぷり取れば痩せやすくなると思ってしまいますが、実はそうでもありません。

睡眠時間が長すぎても自律神経は乱れてしまい、リラックス状態を司る「副交感神経」が優位になりっぱなしになってしまうからです。

  • 血圧や体温の低下
  • やる気が出ない
  • 脱力感

などを強く感じるため、体を動かすのがすごくおっくうになり、無理に動こうとすれば頭痛やめまいを感じることもあります。

休日に眠りすぎると疲れが取れるどころか、かえって体がだるく感じたり、片頭痛がしてしまうのもこのためです。

副交感神経が優位な状態は、わかりやすく言えば体のお休みモード。

脂肪を燃やす働きも低下しており、運動や食事制限をしても十分な効果は得られないのです。

睡眠時間は毎日7時間前後が適切

人によってちょうどいい睡眠時間は異なるのですが、一般的には成人女性の睡眠時間は7時間前後がいいとされています。

これよりも2時間以上少ないまたは多いという場合は、睡眠時間のせいで痩せにくく太りやすい体になってしまっている可能性があります。

睡眠時間や睡眠の質を向上して、痩せやすい体を作っていきましょう。

Writer / ニヒラユウ にほんブログ村 美容ブログ 女子力アップへ
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