きっと日本酒が好きになる!女性でも飲みやすい日本酒と楽しみ方
春鹿(はるしか)、八海山(はっかいさん)、花陽浴(はなあび)、獺祭(だっさい)など今や様々な種類の日本酒が売られています。
味も香りも千差万別ですが、実際に日本酒を飲まれる女性は少ないかも知れませんね。
- 「日本酒はオシャレじゃない」
- 「日本酒はくせがあって好きではない」
- 「日本酒の匂いも苦手……」
このように、日本酒に苦手意識を持っている人もいるのではないかと思います。
しかし、日本酒はとても魅力的な飲み物なのです。
ここでは、女性が飲みやすい日本酒の種類と、日本酒を楽しめるコツについて見ていきましょう。
日本酒の種類は米とアルコールの割合で決まる
日本酒には数多くの種類があります。まずはここから見ていきましょう。
日本酒の説明には、「吟醸(ぎんじょう)」「大吟醸(だいぎんじょう)」「純米酒」などの表記があります。
ただ、このような表記を見ても
という人も多いのではないでしょうか。日本酒は、米と水で作られますが、その際、米の表面を削って醸造させる手法があります。
「吟醸」「大吟醸」のような表記は、「米の何割を削って作ったか」「アルコールを添加したかどうか」など、製法によって決まります。
日本酒は、メーカーごと、商品ごとの味の方向性の違いだけでなく、「作り方」によっても味が変わるのです。
- 大吟醸…米の半分以上を削ってつくるもの。アルコールを少し入れる。
- 吟醸酒…米の40%以上を削って作るもの。アルコールを少し入れる。
- 本醸造酒…米の30%以上を削って作るもの。アルコールはいれていない。
- 純米大吟醸…大吟醸と同じだが、アルコールを入れていない。
- 純米吟醸酒…吟醸酒と同じだが、アルコールを入れていない。
- 純米酒…米の削り方は問われない。アルコールはいれていない。
一般的に、米は削れば削るほど香りが高くなると考えられています。
また、日本酒もワインと同じで、熟成が進めば進むほど、味は濃くなります。
「香りが高い」「味が濃い」=「良いお酒」とは限らない
しばしば誤解されるのが、「香りは高ければ高いほどよく、味は濃ければ濃いほどよい」ということです。
しかし、香りや味の濃さはあくまで「製法の違いだけ」にすぎず、味の優劣や日本酒のランクを決定づけるものではありません。
むしろ、日本酒が苦手な人の場合、味が濃かったり香りが高かったりするものは「飲みにくさ」と直結してしまい「おいしく思えない」ということもよくあります。
このような場合は、本醸造酒を選んだり、フルーティーな風味を感じられやすい吟醸酒を選んだりする方がよいでしょう。
また、熟成が進んだものではなく、仕込んでからそれほど時間が経っていないものを選ぶことをおすすめします。
お酒はその人が楽しく飲まなければ意味がありません。
例え「良いお酒」「上質なお酒」「高価なお酒」とされていても、それが飲みにくさを感じるものであるのなら選ぶべきではないのです。
発泡日本酒は日本酒の新しいカタチ
商品詳細:楽天市場
「自分にあう日本酒を探す」という過程のなかで、ちょっと注目したいのが「新しい日本酒の形」です。
日本酒というと「無色透明で、水のように見えるもの」というイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。
しかし現在では、このような固定概念を覆すような新しい日本酒「発泡日本酒」が登場しています。
発泡日本酒はスパークリング清酒やスパークリング日本酒とも呼ばれ、グラスに注いだ時に泡立つ日本酒です。
ワインにおける、「スパークリングワイン」を想像してもらうとわかりやすいでしょう。
今までの日本酒の概念を覆すようなお酒であり、現在はさまざまな酒造が販売しています。
例えば銘酒の1つである「獺祭」にも、このような発泡タイプの日本酒が用意されています。
発泡タイプの日本酒にも数多くの種類があるため一概には言えませんが、一般的にほかの日本酒に比べて発泡日本酒は飲みやすいという特徴があります。
「日本酒慣れをしていない女性」をターゲットにした商品が多いからか、甘味が強く、香りも果物に近い香りを感じるものもたくさんあります。
ライトに楽しめること、外見が非常に華やかであること、加えて女性向けであることを意識しているであろうかわいらしいボトルデザインから、多くの人に人気を博しています。
また、価格もリーズナブルなものが多く、買いやすいのも魅力です。パーティーなどに持っていくのにちょうどよいでしょう。
1998年に初めて登場したこの発泡日本酒は、今では、日本酒業界の一角をしめるものとなっています。
「泡が料理の邪魔をする」「本格的な日本酒を求めている人にとっては物足りない」と感じる人もいますが、日本酒慣れしていない女性にとって、発泡日本酒は「入門編」としてとてもおすすめできるものだと言えるでしょう。
器を選んで日本酒をもっと楽しもう
もう一つ、日本酒を敬遠してきた女性に提案したいのが「器を選ぶ」ということです。
今では若い女性にも日本酒を楽しんでもらおうと、可愛らしいおちょこなどがたくさん出ています。
我が家にはたくさんの器がありますが、そのなかでもイチオシは、可愛らしいたぬきのおちょこです。
熱燗のための器とセットになっており、その愛らしい外見が心を癒してくれます。
他にも江戸切子のぐいのみや、器のなかに白クマが入っており、お酒を入れることで白クマが温泉に入っているように見える器なども販売されています。
このように器を遊ぶことによって、「男性の飲み物」であるようなイメージが強かった日本酒を、女性にとってぐっと身近なものとして味わうことができるようになりました。
また近年は、ワイングラスで日本酒を楽しむという趣向が注目されるようになりました。
ワイングラスは香りを広げる効果があるため、日本酒の香りをより味わうことが出来るようになったのです。
またワイングラスは透明であるため、日本酒の状態が把握しやすいというメリットもあります。発泡日本酒などを注ぐと特にきれいに映えてくれるでしょう。
普段から日本酒を飲む方なら「日本酒は、日本酒用に作られた升(ます)で飲むのが一番おいしい」と考える人もいると思います。確かに升酒の魅力はすばらしいものです。
ただ、自分好みの器を選ぶように「新しい楽しみ方」を知れば、日本酒をもっと自由に、もっとフレキシブルに、もっと気軽に楽しもうと思えるようになるのではないでしょうか。
お酒は決して強制されるべきものではありません。
ただ、「食わず嫌い」ならぬ「飲まず嫌い」ではもったいないもの。
新しい日本酒の楽しみ方を知って、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
Writer / 鍋谷萌子
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タグ:日本酒