二の腕・背中・胸のニキビとサヨナラ!体にできるニキビの原因と対処法
だんだん暑くなってきて、二の腕や胸元が見える服を着る機会も増えてきましたよね。
久しぶりに薄着にしたら、二の腕や背中、胸などにニキビやぶつぶつを発見してショックを受けたという女性も多いのではないでしょうか?
また、ずっと前から体にできているニキビが気になっていて、薄着の季節が来る度に憂鬱な気分になるという方も多いと思います。
今回は、薄着が増える夏に向けてキレイな肌になれるように、多くの女性が悩んでいる体にできるニキビの原因と対処法をご紹介します!
体にできるニキビには2つの種類がある
顔以外の体にできるぶつぶつは、2つの皮膚病である可能性がとても高いです。
まず1つ目に考えられるのが「ニキビ」、そしてもう1つが「毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)」と呼ばれるものです。
まずは、それぞれの皮膚病が起こるメカニズムや原因について見ていきましょう。
ニキビができるメカニズム
ニキビは顔だけでなくて、体のさまざまな部位に起こるトラブルです。
ニキビができるまでには、以下のような段階を踏んでいます。
- なんらかの理由で毛穴がふさがる
- 毛穴がふさがっているので皮脂が押し出せない
- 毛穴の中に皮脂や角質がたまり、それをエサにするアクネ菌が繁殖
- 増えすぎたアクネ菌に免疫システムが反応、アクネ菌を減らすために毛穴の中を攻撃
- 攻撃によって毛穴が炎症や化膿を起こす
毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)ができるメカニズム
毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)は毛孔角化症(もうこうかくかしょう)と呼ばれることもあります。
名前は違いますが、どちらも同じものです。
毛孔性苔癬ができるメカニズムは、以下のようになっています。
- なんらかの理由で毛穴がふさがる
- 古い角質や皮脂が毛穴の中にたまる、時には毛が一緒に詰まっていることもある
- 毛穴のつまりによって毛穴が盛り上がり、ぶつぶつ状態になる
毛孔性苔癬はニキビと違い、症状が進んでもアクネ菌が繁殖したり炎症を起こすということはありません。
かゆみや痛みなどの症状はありませんが、見た目が良くないため悩む女性はとても多いです。
しかし、ハッキリした原因はまだ解明おらず「遺伝や体質が原因なのでは?」とも言われています。
男性よりも女性、特に若い女性にできることが多いとされています。
どちらにしても毛穴がふさがることが原因
ニキビと毛孔性苔癬のどちらであっても、大きな原因となるのは古い角質や皮脂によって毛穴がふさがれてしまうことです。
肌は常に再生を繰り返している器官です。
肌の状態にあったスキンケアを続けていれば、毛穴の状態はきちんと改善していきます。
毛穴をふさぐ原因と対策法を知って、気になる背中や二の腕のぶつぶつをケアしていきましょう。
毛穴をつまらせる3つの悪習慣
1. 肌の水分量・油分量のバランスが崩れている
まず考えられるのが、肌バランスが崩れている可能性です。女性の肌は水分量・油分量のバランスがコロコロと変わります。
- 10代…皮脂分泌が盛んで油分量が多い
- 20歳前後…皮脂の分泌が落ち着いて水分量・油分量のバランスがほぼ均等になる
- 20代後半…加齢とともに徐々に水分量が減少していくのに対して油分量は変わらない
- 30歳前後…ホルモンバランスの働きもあり、どちらかというと油分量が多くなってベタつきやテカりが気になるように
- 30代後半…水分量だけでなく油分量も低下し始め一気に乾燥が目立つように
このように、10代から30代にかけて肌の状態が頻繁に変化するため、肌バランスの乱れによる皮脂過多または乾燥によって毛穴つまりを引き起こしやすいのです。
2.体の洗い方が不十分、または洗いすぎ
肌バランスが崩れてしまうのは元々の肌質や加齢だけが原因ではなく、お風呂でどんな体の洗い方をしているかにもよります。
皮膚の薄い方や肌の弱い方がナイロンタオルなどでゴシゴシと強く擦る洗い方をしていると、肌がどんどん傷ついていき、肌を守るために角質が分厚くなって毛穴をふさいでしまいます。
逆に皮脂の多い方や古い角質の排出が上手く行っていない方がささっと流す程度の軽い洗い方をしていると、汚れを十分に落とせずに、古い角質や皮脂が毛穴をふさぐ原因となります。
3.シャンプー・トリートメントのすすぎ残し
体のニキビやぶつぶつの原因には、毎日のシャンプーとトリートメントのすすぎ残しも考えられます。
シャンプーやトリートメントには髪をサラサラにして指通りを良くするために、シリコンやオイルなどの成分がたくさん使われています。
シリコンやオイルは髪や肌の表面に被膜を作ることで肌触りを良くするので、肌に付着したままだと毛穴をふさぐ原因になってしまうのです。
最近はノンシリコンシャンプーが人気ですが、シャンプーがノンシリコンでもトリートメントにはシリコンが含まれていたり、シリコンの代わりに配合しているオイルが毛穴をふさぐこともあるので、すすぎ残しには注意しましょう。
毛穴をつまらせないスキンケアのポイント5つ
1. 保湿をする
年代やホルモンバランスによって皮脂量が増減することはありますが、基本的に水分量は年齢とともに減少するのみです。
皮脂があると表面的にはうるおっているように見えるため、ついつい保湿を手抜きしてしまい、知らず知らずのうちに乾燥が悪化しがち。
背中や二の腕などのあまりケアしない部分なら、なおさら気付かないうちに肌がボロボロになっている可能性があります。
皮脂量が多い背中や胸元にはボディバターのような油分たっぷりの製品よりも、ボディローションやボディミルクのようなさっぱり使えるタイプのものがおすすめです。
逆に手足は皮脂が少ないので、しっかり保湿できるボディバターやボディクリームをおすすめします。
夏はどの部位も皮脂量が増えるので、季節によってボディクリームやボディローションなど製品を切り替えるのがベストです。
2. ピーリング、尿素入りのクリームを使う
毛穴をふさぐ原因の1つである古い角質の対策には、ピーリングまたは尿素入りのクリームがおすすめです。
どちらも古い角質に作用するという部分は変わらないのですが、どのような働きをするかは少し違います。
- ピーリング…古い角質をはがして新しい皮膚の再生を促すもの
- 尿素…角質を溶かして自然にはがれるように促すもの
どちらも角質を除去するものなので皮膚が薄い方が使うと赤みが出たりヒリヒリすることがあります。
最初のうちは少しずつ様子を見ながら使ってくださいね。
3. 体を洗う石けんを無添加にする
意外と皮膚の負担になるのが、毎日使う体を洗う石けんです。
特にボディシャンプーや香りの良い石けんには化学合成物質が使われていることが多く、肌の負担になっている可能性があります。
おすすめは石けん素地をベースにした無添加石けんです。
洗浄成分の石けん素地しか含まれていないので肌の負担になりにくく、アレルギー体質や敏感肌の方でも安心して使えます。
ただし、石けん素地100%の石けんは乾燥肌の方にとっては皮脂を奪いすぎてしまう傾向があります。
石けん素地をベースにしつつ、ヒアルロン酸や天然植物オイルなどを配合した保湿効果の高い石けんもたくさんあるので、乾燥が気になる方はそちらも試してみてくださいね。
4. 体を洗う時はたっぷりの泡で優しく
日本人の肌は欧米人と比べて皮膚が薄くて、ダメージを受けやすいと言われています。
特に、水分量の低下によって肌のバリア機能やクッションが低下している大人の女性の肌は、ちょっとした摩擦でも大きなダメージになりかねません。
石けんやボディシャンプーには皮脂や古い角質を取り除く洗浄成分が含まれており、ゴシゴシこすると肌を守るために必要な皮脂や角質まで無理やりはぎ取ってしまいます。
そのため、体を洗う時は泡立てネットなどを使ってたっぷり泡を作り、できるだけ優しく洗うのがベストです。
ただし、これから日差しが強くなる季節は、使っている日焼け止めに合わせた洗い方をすることが大切。
ウォータープルーフタイプなどしっかり肌に密着する日焼け止めは、いつもと同じ洗い方ではキメの間や毛穴の中に入って、毛穴つまりや肌荒れを起こす可能性があります。
ウォータープルーフタイプの日焼け止めは、専用のリムーバーを使ってきちんと落とすようにしましょう。
5. シャンプーのすすぎ残しがないようにする
シャンプーやトリートメントのすすぎ残しを防ぐために、お風呂を上がる前に背中や二の腕を触ってぬるつきやベタつきがないかチェックしましょう。
また、「頭 → 顔 → 体」の順で洗うと自然とシャンプーなどのすすぎ残しを洗い流すことができるので、この順番で洗うようにするのもおすすめです。
夏に間に合わせるには今からケアするのが大切!
新しい皮膚に生まれ変わるターンオーバーのサイクルは、正常な肌で28日周期で行われています。
肌細胞の老化は20代からすでに始まっており、30歳の時点でターンオーバーの周期は40日以上かかると言われています。
ツルツルのキレイな背中や二の腕で夏を迎えるには、今のうちからお手入れをスタートすることが大切です。
肌は常に新しくキレイなものへと生まれ変わっています。
自分の肌に合ったスキンケアをしていれば必ずツルツルの肌になれるので、自分のできるところからお手入れして女子力をアップしましょう!
Writer / ニヒラユウ
にほんブログ村
タグ:ニキビ