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一人暮らしの引っ越し費用の内訳と相場は?一人暮らしの初期費用を抑える方法

進学や就職などのタイミングで、「一人暮らしをしたい」と考える人は多いですよね。

一人暮らしを始める時に、気になるのが「お金」の問題です。

一人暮らしを始めるには、大きく分けて「家を借りる費用」「引っ越し費用」「家電を揃える費用」の3つの費用が必要です。

これらの費用を出来るだけ抑えることで、一人暮らしにかかる初期費用を下げることができます。

今回の記事では、引っ越し回数18回を誇る筆者が、一人暮らしの引っ越し費用の内訳と相場、初期費用を抑える方法についてお話しします!

家を借りる時に必要なお金。削減できるのは敷金・礼金

まずは「家を借りる費用」 ですが、その内訳をご存知ですか?

賃貸物件を契約する際に必ずかかる費用を順にご説明します。

家賃

入居の際に必要なお金で、意外に見落としがちなのが「一ヶ月分の家賃」です。

契約時に、最低でも一ヶ月分の家賃を前払いする必要があります。

一人暮らしの場合にかかる家賃の相場は、年齢や地域によって大きく差があります。

今回は、SUMOによる「一人暮らしの平均金額は65723円」というデータを基準に考えていくことにします。

敷金・礼金

家を借りる時には「敷金・礼金」がかかることがありますが、それぞれの意味はご存知ですか?

敷金とは、「その家を借りて使う時の担保金」のようなものです。

次に引っ越しをする時に、部屋が汚れていたり、修理が必要な状態になっている場合は、この敷金の中から必要な費用が捻出されます。

そのため、敷金は「ほぼ全額返ってくる人」と「いくらかは返ってくる人」と「まったく返ってこないどころか、プラスアルファで費用を払わなければならない人」に分かれます。

ちなみに、「日常生活を送るうえで、当然つくと思われる汚れ」に関しては、家主の責任範疇で直す規定があります。

礼金は、文字通り「お礼」として出すお金です。これは返ってきません。

敷金と礼金は、家主によって大きく考え方に違いがあり、まったく必要ないという所もあれば、両方ともとる所もあります。

あくまで筆者の体感的なものではありますが、多いのは「敷金礼金合せて家賃2~3か月分」だと思われます。

仲介手数料

さらに、「仲介手数料」がかかってきます。

一人暮らしをする人の場合、多くは不動産屋からの紹介に頼るでしょう。

仲介手数料はその場合に必ずかかる費用で、家賃の半額~1か月分くらいが相場です。

家に借りる為に必要な初期費用は約30万円

こうなると、初期費用として必要なのは、以下のようになります。

1か月分の家賃65,723円+敷金礼金65,723円×3か月分+仲介手数料65,723円×0.5=29万5,754円(小数点以下四捨五入)

およそ30万円。これはかなり大きな金額ですよね。

この金額を抑えるには、仲介手数料は動かしにくいので、敷金礼金を抑える方法を考えましょう。

敷金礼金0物件を選ぶ時の注意点

敷金礼金を抑える最も一般的な解決策は、「敷金礼金0」の物件を選ぶことです。

レオパレスなどが有名ですが、それ以外にも敷金や礼金をとらない物件はあります。

ただ気を付けてほしいのは、「敷金や礼金がかからないところには、別の問題もある」ということです。

例えば、このような問題があることがあります。

  • 家賃が同条件のところに比べて高い。
  • 物件が非常に古い。
  • 事故物件である。
  • 交通の便が悪い。

しかしこれは、「自分が何を重要視して物件を選ぶか」を突き詰めて考えていけば、問題をクリアすることができます。

短期間しか住まないのであれば、家賃の高さはあまり気になりません。

住宅性能の良さを求めない人や、レトロな建物に魅力を感じる人ならば、物件の古さも受け入れられるでしょう。

前の住人の事情など気にしない、という人もいますよね。

車などを持っている人なら、交通の便の悪さもそれほど気にならないでしょう。

このように、「敷金礼金0」にこだわるのであれば、妥協できる部分があるかどうか検討してみましょう。

引っ越し費用を抑えるには、時期と荷物量が重要

一人暮らしに必要な初期費用ふたつめが、「引っ越し費用」です。

一人暮らしの引っ越しの場合、だいたい35000円~70000円程度が相場でしょう。

引っ越し費用は、「どこに、いつ、どれくらいの荷物で引っ越すか」によって変わってきます。

「距離」はどうしようもありませんので、「いつ」「どれくらいの荷物で引っ越すか」について考えていきます。

引っ越し料金が最も安いのは「3月以外・平日・午後」

引っ越しにはハイシーズンとオフシーズンがあり、ハイシーズンは当然引っ越し料金が高くなります。

時期によっては1.5倍~2倍にまで跳ね上がるので、費用を安くしたいのであればハイシーズンは避けましょう。

ハイシーズンがいつかは業者によって違いはありますが、3月はどの業者も例外なくハイシーズンです。

また、曜日や時間帯によっても値段が変わります。

引っ越しが集中する土日祝は値段が上がるので、平日の引っ越しがおすすめです。

また、最近はあまり気にする人はいなくなりましたが、大安吉日はやはり人気がありますので、これを避けるのもよいでしょう。

時間帯に関しては、午前中は「朝イチで積み降ろしを済ませれば午後から荷物の整理にあてられる」ということから、希望者が集中する時間帯です。

なので、午後の便やフリー便を指定することによって料金を抑えることができます。

これらのことから、料金を安くする事が目的であれば、理想的なのは次の条件です。

  • 3月ではない
  • 長期休みにかからない
  • 平日
  • 大安吉日ではない
  • 午後もしくはフリー便

荷物は単身パックに収まる量にする

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引っ越し先に運ぶ荷物は、できるだけ少量化しましょう。

一人暮らしの場合、料金の安い「単身パック」を使うことができるからです。

「パック」というのは、業者側が指定するコンテナに荷物を詰め込み、それを運んでもらう方法です。

荷物の量がコントロールしやすくなり、トラックに効率よく積み込めるため、業者にとってメリットが大きく、金額が安くなります。

コンテナの大きさは業者ごとに違いはありますが、基本、大きすぎる荷物を運ぶことはできません。

家具家電は、冷蔵庫や電子レンジ、洗濯機くらいがせいぜいで、机やベッドなどの大型家具は運ぶのが難しいでしょう。

引っ越しは、荷物の量が多ければ多いほど高くなります。

「つい先月まで姉が一人暮らしをしていて、新しい家電製品が残っている」というケースでなければ、現地で家電製品を買いそろえた方が良いでしょう。

古い家電製品を持って行っても、結局壊れてしまうことも多いからです。

一人暮らしの場合荷物も少ないので、引っ越しに慣れている人ならば、業者に頼まず自力でに引っ越しをする手もあります。

ただし、トラックなどをレンタルする場合は、傷がつくととても厄介なので養生を忘れずに。

家電を揃える費用は、中古品やネットを上手く使って抑える

もうひとつ、一人暮らしのスタートに必要なお金は「家電を揃える費用」です。

家電製品は、こだわればこだわるほどお金がとんでいくものです。

「安く上げること」を第一の目的とするのであれば、まずは中古品を探しましょう。

インターネットで探すのも良いのですが、近所にリサイクルショップがあるようならそこに足を運ぶことをおすすめします。

細かい傷の様子などもわかりますし、複数の家電製品を一つのところで買う場合は値引き交渉もしやすくなるからです。

ただ、家電製品は家具とは違い、かなりの速度で摩耗していきますので、中古で買うとどうしても劣化や故障が問題になります。

そのため、可能なら、安くても構わないので新品でそろえるようにしましょう。

私自身もリサイクル品は大好きですが、洗濯機は買ってきた3か月後に壊れました。
(冷蔵庫は新しい型番の新古品を買ったので、10年経った今でも現役)

新しい家電製品は、インターネットで探すと効率がよいでしょう。

店売りのものよりも安く手に入ることがあります。

お店の場合でも、引っ越しが多い時期には「一人暮らしセットが10万円」のように大幅に値段を下げて展開していることがあります。

このようなキャンペーンを利用すれば、インターネットで購入するよりも安くすむことがあります。


「家を借りる費用」「引っ越し費用」「家電を揃える費用」、それぞれの費用削減のポイントをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

引っ越し前に、自分が何を重視して一人暮らしをするかを明確にしておくと、費用を削れる部分がはっきりします。

新生活を始める時は、引っ越し後もなにかとお金がかかるものです。

初期費用はなるべく抑えて、後の生活のために備えて下さいね。

Writer / 鍋谷萌子 にほんブログ村 美容ブログ 女子力アップへ
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