“ChatGPT”について解説します

時事ネタ

ここ最近、AI業界で注目を集めているのが、 “ChatGPT(チャットジーピーティー)”というチャットボットです。
こちらは、多くの専門家が革新的な技術と見なしているものであり、今やメディアで見ない日はないと言っても過言ではありません。
ここからは、ChatGPTの概要や仕組み、使い方や問題点などについて解説したいと思います。

ChatGPTの概要

ChatGPTは、サンフランシスコの非営利団体であるOpenAIによって開発された自然言語生成モデルで、チャットボット(人口無脳)の一種です。
人工無能とは、人間的な会話の成立を目指した人工知能に類するコンピュータプログラムであり、ユーザーがキーボード等を通じて語りかけることで、何らかの返答を口語でアウトプットします。
また、ChatGPTのGPTは、Generative Pretrained Transformer(生成的な事前学習トランスフォーマー)の略であり、大量のテキストデータを学習し、人間のような自然な文章を生成することが可能です。

ChatGPTの仕組み

先ほど少し触れましたが、ChatGPTは、人間のテキストを学習し、それに基づいてテキストを生成します。
具体的には、Transformerと呼ばれる技術を使用し、言語のパターンを学習した上で、学習結果から新しい文章を生成するという仕組みです。
例えるなら、テストに出てくる問題(ChatGPTのユーザーが与えるタスク)に対し、教科書を見ながら解答するようなイメージです。

ChatGPTの使い方

ChatGPTは、OpenAIのアカウント登録さえ行えば、誰でも使用することができます。
具体的には、OpenAIの公式ページにアクセスし、メールアドレス、電話番号を登録すれば完了です。
また、料金は基本的に無料ですが、無料版でできることには制限があり、2023年2月1日には、ChatGPTの有料サブスクリプション『ChatGPT Plus』をリリースすることが発表されました。
こちらのサブスク版はまずアメリカで提供が開始され、価格は月額20ドル(約2,600円)となっています。
ちなみに、ChatGPTは日本語にも対応していて、実際に使用した方のレビューには、「自然な日本語」という高評価が多く寄せられています。

ChatGPTの用途

ChatGPTは、極めて自然な文章を生成できることから、ビジネスを含むさまざまな用途が期待されています。
具体的には、以下のような用途です。

・文章の添削、校正
・概念の要約
・ブレインストーミング
・リサーチ、論点の洗い出し
・小説の創作

文章の添削、校正

ChatGPTで「~という文章を添削(校正)してください」と入力すると、その文章における間違った日本語を修正してくれたり、全体の語順を修正し、読みやすくしてくれたりします。

概念の要約

例えば、「〇〇のメリット・デメリット」「〇〇の簡単な作り方」といった文章を入力することで、あらゆるジャンルについて要約してくれます。

ブレインストーミング

ブレインストーミングとは、複数人での会議において、アイデアを生み出す集団発想法です。
ChatGPTでは、「〇〇について何かアイデアはありますか」「〇〇についてどう思いますか」といった質問に対しても回答してくれるため、このようなシーンでも活用することが可能です。

リサーチ、論点の洗い出し

例えば、これから飲食店を開業しようとしている方が、「東京都〇〇区で飲食店を開業するメリット・デメリットを教えてください」という文章を入力することで、開業に伴うリサーチや論点の洗い出しをすることができます。

小説の創作

小説や詩といった創作の分野でも、ChatGPTは活用することができます。
例えば、「20歳の男子大学生を主人公にした恋愛小説を書いてください」といった文章を入力することで、違和感のない日本語の小説を創作してくれます。

ChatGPTの問題点

ChatGPTは極めて優秀なチャットボットですが、必ずしも正確な情報を出力するわけではありません。
そのため、すべての作業や製作をChatGPTに任せてしまうと、誤った成果物が完成することも考えられます。
例えば、ChatGPTが間違ったデータを学習し、事実と異なる記事を作成してしまうケースなどは、こちらに該当します。
こちらは、実際に発生した前例もあり、このようなことが継続する限り、メディアやライティング事業などにおいて、ChatGPTをメインで使用するのは難しいと言えます。
また、ChatGPTは、プライバシーにも配慮していない可能性があります。
仮に、社外秘の情報をChatGPTに入力してしまうと、その情報が学習のために利用され、知らないところで出力されてしまう可能性もあるため、使用には注意が必要です。
さらに、ChatGPTは高度な文章を生成できることから、フィッシング詐欺などに悪用されるリスクもあります。
その他のCharGPTの問題点としては、主に以下のことが挙げられます。

・学校の論文等がなし崩しになり、学問の機能不全につながる
・人間のライターが必要性を失う
・フェイクニュース記事が大量に生産できる
・多くの人が職を失う など

まとめ

ここまで、AI業界注目のチャットボットであるChatGPTについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
ChatGPTはまだ市場にリリースされたばかりであり、今後その精度はさらに向上していくことが見込まれます。
また、どこまで利用されるかはわかりませんが、精度が上がるにつれて、徐々にビジネスの在り方も変革されていくことが予想されます。

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