前回の記事では、来月開催されるWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)における侍ジャパンの投手メンバーについて分析しました。
今回は、攻守に活躍が期待される内野手をピックアップし、メンバーや戦力について紹介、解説していきたいと思います。
最後までお付き合いいただけると幸いです。
侍ジャパンの内野手メンバー一覧
来月開催されるWBCにおいて、侍ジャパンとして日の丸を背負う内野手は以下の通りです。
・甲斐拓也(福岡ソフトバンクホークス)
・大城卓三(読売ジャイアンツ)
・中村悠平(東京ヤクルトスワローズ)
・山田哲人(東京ヤクルトスワローズ)
・源田壮亮(埼玉西武ライオンズ)
・牧秀悟(横浜DeNAベイスターズ)
・中野拓夢(阪神タイガース)
・岡本和真(読売ジャイアンツ)
・山川穂高(埼玉西武ライオンズ)
・村上宗隆(東京ヤクルトスワローズ)
甲斐選手、大城選手、中村選手は正確には捕手ですが、内野を守る野手であることに変わりはないため、本記事では内野手扱いとさせていただきます。
では、各ポジション別に細かく戦力を分析していきましょう。
捕手(キャッチャー)
捕手は、攻撃に参加するだけでなく、投手とバッテリーを組んで失点を防ぐ必要がある重要なポジションです。
野球のグラウンドを上から見ると、扇のような形をしていて、なおかつその根元の軸にあたる位置を守っていることから、捕手は扇の要とも呼ばれています。
今回、捕手として選出されているメンバーの中で、スタメン候補筆頭と言われているのが、甲斐拓也選手です。
甲斐選手は、“甲斐キャノン”と称される抜群の肩の強さ、キャッチングに定評のある捕手で、2021年に行われた東京オリンピックの代表メンバーでもあります。
また、中村悠平選手は、所属する東京ヤクルトスワローズを2年連続のリーグ優勝に導いた、経験豊富なキャッチャーであり、大城卓三選手も、読売ジャイアンツで“打てるキャッチャー”として活躍しています。
それぞれの選手に異なる特徴があるため、捕手のバランスは非常に良いと言えます。
一塁手(ファースト)
今回の侍ジャパンにおいて、専門の一塁手として招集されているのは、埼玉西武ライオンズの山川穂高選手のみです。
山川選手は、これまでパ・リーグで3度のホームラン王に輝いている長距離砲であり、今大会でも一塁を守る可能性が高いです。
また、本職ではないものの、以下のメンバーが一塁を守る可能性もあります。
・山田哲人
・牧秀悟
・岡本和真
・村上宗隆
二塁手(セカンド)
所属するチームにおいて、二塁を専門に守っているのは、以下の2選手です。
・山田哲人
・牧秀悟
山田哲人選手は、これまで数々の国際大会において実績を残してきた選手であり、走攻守すべてにおいて優れています。
一方、その対抗馬となる牧秀悟選手は、ルーキーから打率3割、20ホームランを達成した強打者で、昨年は4番として所属する横浜DeNAベイスターズを引っ張りました。
おそらく、二塁手はこの2選手の調子などを加味して決定されることが予想されます。
ちなみに、スピードと広い守備範囲が持ち味の中野拓夢選手も、今年から所属チームでセカンドを守ることから、セカンドのバックアップメンバーとなる可能性があります。
三塁手(サード)
所属チームで主に三塁を守るのは、以下の2選手です。
・岡本和真
・村上宗隆
岡本和真選手は、読売ジャイアンツの4番として、5年連続30ホームラン以上を記録している若きスラッガーです。
また、村上宗隆選手は、昨年王貞治氏が持つ日本人のシーズン最多本塁打記録(55本)を塗り替える56本塁打を放ち、打率、打点とあわせてリーグトップを記録する三冠王を達成しました。
日本プロ野球の三冠王獲得は18年ぶりの快挙であり、あまり野球に興味がないという方でも、“村神様”という呼称は耳にしたことがあるかと思います。
今回のWBCでも、村上選手は4番として起用されることが予想されていて、そうなると三塁の守備につく可能性も極めて高くなります。
遊撃手(ショート)
所属チームでショートを守る選手は以下の通りです。
・源田壮亮
・中野拓夢
源田壮亮選手は、球界屈指の守備の名手として知られていて、守りの野球を掲げる侍ジャパンにとって欠かせない存在だと言えます。
走力やコンパクトなバッティングも持ち味であることから、攻撃面での活躍も期待されています。
また、中野選手もスピードには定評があり、昨年セ・リーグ3位の157安打を記録していることから、攻撃面においては少しリードしていると言えます。
どちらが起用されても、日本らしい機動力を生かした野球ができることは間違いありません。
まとめ
ここまで、侍ジャパンの内野手における起用予想や戦力分析を行ってきましたが、いかがでしたでしょうか?
本職が被っている選手が複数人いるのは気になるところですが、複数のポジションを守ることができる選手も多いため、内野手のラインナップは非常にバリエーションが豊富だと言えます。
また、攻撃力、守備力、機動力のバランスに関しても、世界と戦えるだけのものを持っています。