なぜ岸田総理は「増税メガネ」と言われているのか?

時事ネタ

岸田文雄首相のあだ名に、「増税メガネ」というものがあります。
あだ名を聞くと何度も増税しているように思えますが、実はまだ増税したことはないのです。
なぜ、増税メガネというあだ名がついたのでしょうか?
岸田文雄首相が増税メガネと言われる理由について、解説します。

増税メガネと呼ばれるのはなぜ?

2021年から第100代、第101代総理大臣を務めているのは、岸田文雄総理です。
実は、総理大臣には意外とメガネをかけている人が少ないため、岸田総理のメガネは印象に残ることが多く、ネットを中心に「増税メガネ」というあだ名をつけられています。

増税にいいイメージを持っている人は、まずいないでしょう。
メガネと言うのも、親しみというよりは冷たい印象の方が強いと考える人が多いと思いますが、なぜ岸田総理は増税メガネと呼ばれているのでしょうか?

あだ名がある総理大臣は、意外と多くありません。
菅義偉前総理や麻生太郎元総理は、風貌も特徴的であだ名をつけやすかったように思えますが、実際は特に目立つものがありませんでした。

在任期間が短かったため、あだ名をつける時間がなかったと考えるかもしれませんが、類型の在任期間が8年以上にもなる故安倍晋三元総理にも、あだ名はありません。
エピソードも多いのですが、多すぎてポイントが絞り切れなかったのではないでしょうか。

しかし、岸田総理の場合はわかりやすいポイントがありました。
メガネという外見と、増税に前向きであるという点です。
岸田総理の外見は整っていて特徴的な点が少ないため、メガネが目立つのでしょう。

しかし、岸田総理はそもそも、まだ増税したことがありません。
なぜ増税したがっていることがわかるのかといえば、前々回と前回の自由民主党総裁選挙と、首相就任直後に原因があります。

総裁選において、前々回はアベノミクスに批判的な立場だった岸田総理は財政再建を強調して主張していました。
また、前回の総裁選では安倍派の支持を得るためにリフレ政策に反している緊縮財政などの主張を封印したものの、他の候補者と比べると財政再建を重視している印象がありました。

また、1億円の壁問題を引きながら、金融所得課税を強化するという方針を打ち出しています。
株式などで得られた利益に対する増税で、株式市場関係者からは大きく嫌われてしまいます。

また、岸田総理は防衛費の対国内総生産を2%に上げるという方針を、短期間のうちに決定しています。
防衛のためなら増税も仕方ない、という意見を引き出したかったのでしょう。

また、異次元の少子化対策といわれる、政策の財源論議も増税したいように見える原因です。
防衛費に加えて少子化対策も必要なので、消費税の増税も仕方がないという世論を形成しようと考えているのではないか、と疑われています。

過去の消費税率引き上げの際も、社会保障の財源という理屈は何度も使われていました。
今、再び社会保障の財源という建前を出した場合は、また消費税を増税するつもりだと疑われてしまうだけなのです。

岸田総理が増税メガネのあだ名を返上するには

岸田総理としても、増税メガネという何も親しみやすさがないあだ名で呼ばれている現状は、不快に思っているでしょう。
しかし、原因は岸田総理のこれまでの行いにあるのです。

岸田総理は、おそらく総理大臣になりたい、続けたいというのが第一の目的と思われます。
政権のキャッチフレーズである「新しい資本主義」には中身がなかったのが、証拠でしょう。
実は、増税したいとも思っていないのかもしれないのですが、周囲の声を聞き入れなければ総理でい続けることはできません。
岸田総理の周囲には、増税を望む人が多いのでしょう。

岸田総理は、米国と財務省に対して過剰に慮っているような言動が目立ちます。
国民に向けての発言も、心がこもっていないように聞こえるという人が多く、目力もほとんどありません。

もし、岸田総理が増税メガネと呼ばれるのを避けたいのであれば、簡単な方法があります。
自身が在任している間、税率を下げることはあっても上げることはない、と明言してしまうことです。

現在、税収は大幅に上振れしています。
増税の必要性を演出するために財務省では税収を過少に見積もっていたのですが、現実は大きく超えているため、増税の必要性には説得力がないでしょう。

財務省では、上振れ分を一時給付金などで還元したいと考えているのですが、今後も税収が上振れし続けると、還元だけでは追い付かないでしょう。
還元するなら、消費税率を下げるべきではないでしょうか?

消費税率の引き下げを実現できるのであれば、選挙でも負けることはまずなくなるでしょう。
岸田総理が総理を続けたいのであれば、増税とは真逆の方向に舵を切ってみるべきです。

まとめ

岸田総理にはいくつかのあだ名があるのですが、中でも特徴的なのが増税メガネです。
岸田総理はまだ自分で増税したことはないのですが、日ごろの言動や政治方針などから、増税したいという意思を強く感じるため、増税したがっているメガネの人ということで増税メガネと呼ばれています。
ただし、岸田総理は第一に、総理でい続けたいと思っているように見えます。
総理を長く続けるには、減税をしてみるのが一番効果的でしょう。

タイトルとURLをコピーしました